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最新設備を備えたH145/BK117ヘリコプターのトレーニングセンターを開校【川崎重工業】

2019年5月10日

川崎重工は、当社が製造するH145/BK117ヘリコプターの操縦士・整備士のために、最新の設備を備えたトレーニングセンターを岐阜工場に開設し、本日開校式を行いました。

近年国内では、公共性の高いドクターヘリや消防・防災ヘリなどの操縦士・整備士の需要が増大する一方で、操縦士の高齢化が進み、要員の養成・確保が重要な課題となっています。当社は、トレーニングセンターの開校により、当社製ヘリコプターを運航する操縦士の運航操作技術や整備士の整備技術の維持に加え、より一層の安全運航向上に取り組んでいきます。

トレーニングセンターは、H145/BK117ヘリコプターの訓練ができる国内唯一の施設で、世界ではドイツ、アメリカに続き3番目の開校となります。ヘリコプターを実際に設計した当社設計者による、設計思想に基づいた教育を受けることが可能です。また、以下の最新設備を使用することで、ヘリコプター実機の訓練では再現が難しい厳しい条件での訓練を、天候に左右されない屋内で行うことができます。

□トレーニングセンター設備概要

(1)VMT(Virtual Maintenance Trainer):
航空機システムおよび各モジュールの仮想映像を3Dモデルとして映し出し、タッチパネルで操作できるシステム。訓練生は、ヘリコプターの整備作業を実機と同じように経験し、訓練することができます。
(2)HATS(Helionix Advanced Tool Simulator):
コックピットにおける電子モニターを模擬したシステム。実際のヘリコプターに搭載されているソフトウェアを使用しており、訓練生は、ヘリコプターの運航における基本的な操作手順を訓練することができます。
(3)実機ユニット:
ヘリコプター実機と同じユニット(テールユニット、トランスミッションなど)。訓練生は、実際に工具を使いながら、整備のノウハウを学ぶことができます。

今後トレーニングセンターは、英語による訓練も開始し海外のお客様にも活用いただくほか、H145/BK117ヘリコプターの共同開発パートナーであるエアバス社からヘリコプターを購入したお客様にも、訓練を提供していく予定です。

当社は引き続き、H145/BK117ヘリコプターの性能向上および各種用途に合せた装備品を開発するとともに、これまでの納入実績に裏付けられた高い信頼性や、開発・製造・販売・アフターサポートまで全て当社で行えるきめ細やかなサポート体制を活かし、国内外問わず積極的な営業活動を展開していきます。

※H145/BK117ヘリコプターは、救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送などで活躍する国産中型双発機です。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により当社納入分(2019年5月10日現在)で178機、エアバス社納入分を合わせると全世界で1,500機以上の納入を誇るベストセラー機です。








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