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ピューズ、次世代EVシステムの設計品質の向上に向け シーメンスのCapital電装設計ソフトウェアを採用【Siemens Digital Industries Software】

2019年5月8日

- ピューズが、電気自動車の設計に先進技術を統合するために、シーメンスのデジタルイノベーションプラットフォームを活用

- Capitalは、より迅速で簡素化された設計自動化を管理する統合プラットフォームを提供

シーメンスは本日、株式会社ピューズ(以下ピューズ)が同社の次世代自動車電装システムの設計品質の向上に向け、メンター,シーメンス・ビジネス(以下メンター)のCapital(R)電装設計ソフトウェアスイートを採用したことを発表しました。ピューズは、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)の研究開発において30年以上の実績を有しており、顧客要求に合わせ込んだ電動車両システムを迅速かつ高品質で開発しています。

ピューズはこれまで、それぞれのエンジニアリング分野に個別対応するソリューションを使用していましたが、自動運転に求められる要件、環境保全や法規制の順守、コスト削減と新規デザインの早期市場投入に対する市場圧力を受け複雑化する電気/電子(E/E)システム設計課題の克服に向けた新たなソリューションとして、シーメンスのCapitalに着目しました。個別ツールを使用した複合型の設計環境では、ツール互換対応やE/Eフロー全体を通じたデータ交換の整合性確保といった課題に対応する際、1つの設計ドメイン内で生じた設計変更が、他の設計ドメインでの時間がかかり予期せぬエラーが発生しやすい設計やり直し作業を発生させてしまう恐れがあります。

メンターの製品シリーズの中から新たに加わりシーメンスのソフトウェア
ポートフォリオを拡張するCapitalは、複数のE/Eシステム設計ドメインにわたる設計の自動化と設計変更管理を実現する統合プラットフォームをピューズに提供します。これによりピューズは、E/Eシステムアーキテクチャ定義、電装システムおよびハーネス設計、コンフィギュレーション/設計変更管理、機能検証、製造プロセス生成といった多岐にわたるタスクに一貫してCapitalを使用できるようになります。

ピューズの執行役員である岸 繁男氏は、「ピューズでは、お客様のご要望に応じて、EV/HEVの試作車製作やコンポーネントの開発など、様々なニーズに迅速に対応しています。すべての設計プロセスにおけるデータのデジタル継続性を実現するCapitalを導入することにより、設計作業のみならずプロジェクトの管理までを効率化するとともに設計品質を高め、これまで以上の生産性を実現できることを期待しています。Capitalをはじめ、AUTOSAR向け組込みソフトウェアといったシーメンスの自動車開発向け製品が世界屈指の自動車OEMやTier 1サプライヤーから支持されていることも、Capital採用の決め手の1つとなりました。」と述べています。

Capitalでは、配線図、コンポーネントの位置、ハーネス図、診断手順といったアセットにリンクしたドキュメンテーションが自動生成されることから、EVシステムの複雑さを劇的に増幅する自動運転機能やその他の新規要求が生じた場合にも、ピューズは顧客に付加価値をもたらし顧客満足度を引き上げることが可能になります。

シーメンスのCapital向けオートモーティブマーケットディレクターを務めるDoug Burcickiは、「Capitalは、幅広く成長を続ける顧客に向けて最高水準のEVシステムを提供し続けるピューズが次のレベルの効率性を達成する支援となることでしょう。」と述べています。

Capitalについて
輸送アプリケーション向けに開発されたメンターのCapital電装設計ソフトウェアスイートは、車両概念設計から電装アーキテクチャ定義、ワイヤハーネス製造、車両メンテナンスに至る幅広いフロー全体に対応しています。強力な設計自動化機能と最新のエンタープライズ統合機能を組み合わせて電装ドメイン内のデジタル継続性を実現することで、開発サイクルを短縮し、コストを大幅に削減します。Capitalツールは単独でも使用できますが、一貫した環境内でデータをシームレスに蓄積する1つの統合フローにまとめて運用することも可能です。MCADやPLMなど、隣接するドメインと緊密に連携し、複数チームによる共同作業を可能にします。

Siemens Digital Industries Softwareについて
Siemens Digital Industries Softwareは、製造業がイノベーションを実現するための新たな機会を創出し、産業のデジタル変革を牽引するソフトウェア・ソリューションを提供して世界をリードするグローバル・プロバイダーです。米国テキサス州プラノを本拠地とし、これまで世界140,000社以上のお客さまにサービスを提供しています。Siemens Digital Industries Softwareは、あらゆる規模のお客様と協働して、アイデアの実現方法、製品の実現方法、稼働中の製品や設備資産の有効活用と状況把握の方法を変革できるよう支援しています。Siemens Digital Industries Softwareの製品やサービスに関する詳細は www.siemens.com/plm にてご覧いただけます。

デジタルインダストリーズについて
シーメンス デジタルインダストリーズ(DI)はオートメーションとデジタル化における革新的なリーダーです。パートナーや顧客と緊密に協力して、DIはプロセス産業とディスクリート(部品組立)産業のデジタル変革を牽引します。デジタルエンタープライズポートフォリオでDI、はあらゆる規模の企業が、全バリューチェーンにわたる統合とデジタル化を実現するための、包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。各産業固有のニーズにあわせて最適化した、DIのユニークなポートフォリオは、お客様の生産性と柔軟性の向上をサポートします。DIは常にポートフォリオに革新性を追加し続け、将来的な先端技術の統合に努めています。シーメンス デジタルインダストリーズのグローバル本社の所在地はドイツ ニュルンベルグで、世界におよそ75,000名の従業員を擁します。

シーメンスAG について
シーメンスAG(本社:ベルリンおよびミュンヘン)は、170年にわたり、卓越したエンジニアリング、イノベーション、品質と信頼性、そして国際性を象徴するグローバルなテクノロジー企業でありつづけています。電化、自動化、デジタル化の分野を中心に、世界中で事業を展開しています。シーメンスはエネルギー効率に優れた省資源技術を世界で最も多く提供している企業のひとつであり、効率的な発電および送電ソリューションの主要サプライヤー、そしてインフラストラクチャー・ソリューションならびに産業向け自動化ソリューション、ドライブ・ソリューションとソフトウェア・ソリューションのパイオニアです。さらに上場子会社であるSiemensHealthineers AGを通じ、シーメンスは、コンピュータ断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像診断装置(MR)などの医用画像診断装置の大手サプライヤーでもあり、臨床検査および医療情報ITのリーダーでもあります。2018年9月末に終了した2018年度において、継続事業の売上高は830億ユーロ、純利益は61億ユーロでした。2018年9月末時点の全世界の社員数は37万9,000人です。詳しい情報は、http://www.siemens.com にてご覧いただけます。

注意: SiemensおよびSiemensのロゴはSiemens AGの商標または登録商標です。 その他の商標、登録商標、サービス・マークはそれぞれ各所有者に帰属します。








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