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一体型トラクション用モータシステム「E-Axle」のラインアップ拡充と 車載用ショートレンジレーダの新規開発について 【日本電産】

2019年4月12日

日本電産株式会社(以下、当社)は、EV向け一体型トラクションモータシステム「E-Axle」のラインアップ拡充を行い、車載用ショートレンジレーダ(Short Range Radar、以下 SRR)を新規開発いたしました。

1.トラクションモータシステム「E-Axle」のラインアップ拡充
2019年4月から生産開始となる150kWモデルに加え、100kW、70kWの2機種を新たに開発いたしました。ギアボックス・インバータ・モータ一体化による小型・軽量モデルの特徴はそのままに、様々なセグメントの車種への搭載が可能になりました。これにより、グローバル市場でのニーズのほとんどをカバーできるようになります。


2.SRR の新規開発


当社の遠距離用*ISF(Integrated Sensor Fusion)に搭載されている新型アンテナを応用し、世界で初めて1つのアンテナで中・近距離両方への対応を可能とするSRRを開発しました。
*当社子会社による単眼カメラとミリ波レーダ一体型の世界最小ADASセンサの開発について

https://www.nidec.com/ja-JP/product/news/2017/news0907-02/

SRRは搭載車の速度に応じて周波数を自動で切り替えることが可能であり、低速時には解像度を優先した79GHz帯(最大検知距離20m、解像度*10cm)を、中~高速時では検知距離を優先した77GHz帯(最大検知距離70~90m、解像度50cm)を使用します。(*高解像と共に方位の検知も実現)

現在の中~近距離用の車載用センサは中距離用のミリ波レーダと近距離用の超音波センサの併用が主流ですが、当社のSRRはミリ波のみで中・近距離両方に対応可能なため、低速時のパーキングアシストや横切り警報から中~高速時における車線変更時のブラインドスポット検知など、幅広い機能に対応します。また、近距離用の超音波センサが不要となるため、センサの総数の減少によるコスト削減や超音波に比べ検知角が広がることによる死角の減少など、多くのメリットが見込めます。

また、上述の車載レーダ用アンテナと通信用アンテナは同じ仕組みであるため、SRRに使用される新型アンテナは将来5G(第5世代通信)基地局用や、コネクテッドカー用としても高性能の実現が期待できます。

詳細資料については、以下URLをご参照ください。
当社の車載事業とトラクション技術戦略-
https://www.nidec.com/ja-JP/product/news/2019/news0412-02/

当社新型アンテナと製品応用(ADAS/5G)
https://www.nidec.com/ja-JP/product/news/2019/news0412-03/

お客様お問い合わせ先:日本電産株式会社 車載事業本部 営業統括部
TEL:0749-42-6058 FAX:0749-42-7449








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