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メディカル・バイオ領域の技術開発を加速 Hubrecht Organoid Technologyとの共同研究開始について【ヤマハ発動機】

2019年3月1日

 ヤマハ発動機株式会社は、このたび人の臓器の機能を再現する患者由来培養細胞「オルガノイド」の研究分野において、より一層の技術開発の加速を目的として、この分野の研究を牽引する世界有数の研究機関Hubrecht Organoid Technology(ヒューブレヒト・オルガノイド・テクノロジー、以下HUB、所在地:オランダ)との共同研究を開始しました。また当社とHUBは、この共同研究を契機とし、オルガノイド研究分野の事業化に向けた検討を開始します。

 オルガノイドは、生物学的に人の臓器と同じ構造を持つ試験管内で培養された成体幹細胞由来細胞で、薬剤効果、臓器の疾患、臓器内での細胞間相互作用などの研究に活用されています。近年ではがん研究などの医学研究に使用される次世代の患者固有モデルとしてオルガノイド技術に対する関心が欧米を中心に高まっています。

 HUBは、Hans Clevers教授が開発した独自オルガノイド技術を基盤としてHubrecht Institute (ヒューブレヒト研究所)、The Royal Netherlands Academy of Arts and Sciences(オランダ王立芸術科学アカデミー)とUniversity Medical Center Utrecht(ユトレヒト大学医療センター)によって2013年に設立された世界的な研究機関で、先端的な学術機関及び製薬企業と共にオルガノイド技術を活用し、がんや嚢胞性繊維症などの医学研究、薬剤開発及び個別化医療を発展させてきました。

 この共同研究は、2018年12月に発表した中長期成長戦略の一つ「Advancing Robotics」に基づく取り組みであり、2018年8月に発表したバイオベンチャー株式会社イーベックへの出資に続くメディカル・バイオ領域での活動強化の一環です。当社は、この共同研究を通じて、細胞ハンドリング装置「CELL HANDLER(セルハンドラー)」の核となるピッキング技術や画像処理技術を強化し、オルガノイド研究の発展に寄与することで、医療研究分野や新薬開発分野への貢献をしていきます。

HUBの概要

組織名   :Hubrecht Organoid Technology (ヒューブレヒト・オルガノイド・テクノロジー)
設立年   :2013年
所在地   :オランダ ユトレヒト州
研究内容  :オルガノイド技術を用いたバイオバンク、創薬・薬剤開発、個別化医療の研究など
ウェブサイト:http://hub4organoids.eu/

細胞ハンドリング装置「CELL HANDLER*」

製品情報:https://www.yamaha-motor.co.jp/hc/

*本品は研究用機器であり、医療機器ではありません。
「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」は適用外です。








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