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自動車の電装化に対応するフェライトビーズ・ノイズフィルタを「第11回[国際]カーエレクトロニクス技術展 ~カーエレ JAPAN~」に出展【村田製作所】

2019年1月15日

株式会社村田製作所(本社:京都府長岡京市、代表取締役会長兼社長:村田恒夫)は、自動車の電装化により増加するフィルタ要求に対応した、電源用高周波フェライトビーズ「BLM18DNシリーズ」(以下、本製品)の量産を開始しています。
本製品は、2019年1月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される「第11回[国際]カーエレクトロニクス技術展 ~カーエレ JAPAN~」に出展します。

1.開発の背景
近年、自動車業界では自動運転やADAS*1など自動車の高機能化のため、センサとして車載カメラの高画質化がさらに進み、これまで以上に各種ECU*2 間を結ぶ車載ネットワークの高度化が進展しています。

一方で、ネットワークケーブルと電源ケーブルの配線重量が課題となっており、軽量化のためにデータ伝送用のインターフェースに電力を重畳して一本の同軸ケーブルで伝送を行うPoC方式(Power Over Coaxial)の導入が進んでいます。

PoCの電源重畳ライン(バイアスT回路)には、高周波までインピーダンスが高く、かつ大電流が流せる部品が必要です。当社はこの用途に適したBLM18DNシリーズを開発しました。

本製品は、当社の磁性体材料技術と内部電極形成技術により、小型でかつ車載用回路で使用されるノイズフィルタに求められる特性・信頼性を実現しています。

2.本開発品の特長
特長の詳細は以下の通りです。
1GHzの高周波帯においても高いインピーダンス特性を実現
最大定格電流1400mAに対応
独自の磁性体材料技術により1.6×0.8×0.95mm(長さ×幅×高さ)サイズで、高周波、高インピーダンスかつ大電流対応を初めて実現*3
お客さまのニーズに応じた4品種の製品をラインアップ

表 ノイズフィルタ・フェライトビーズBLM18DNシリーズ

適用温度範囲は-55~125℃

3.今後の展開
今後、自動車の高機能化・電装化により、車載向け電子部品に要求される性能はさらに高度化していく見込みです。当社は今後も研究開発に取り組み、さらなる小型化、温度特性の保証など、お客さまのニーズに応える製品を開発していきます。

*1 Advanced Driving Assistance Systemの略:先進運転支援システム
*2 Electronic Control Unitの略:自動車の電子制御装置
*3 当社調べ。2018年12月時点。

製品サイト
BLM18DNシリーズ
シリーズラインアップはこちらをご確認ください。

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
詳細はこちらのページをご覧ください。www.murata.com/ja-jp








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