ニュース

組込み機器HMI開発のワークフローを改善・効率化する UI Conductorの新バージョン V1.9.0をリリース【エイチアイ】

2018年11月12日

組込み機器HMI開発のワークフローを改善・効率化する UI Conductorの新バージョン V1.9.0をリリース
― 組込みアプリとUIを分離して効率的な並行開発が可能に ―

株式会社エイチアイ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:青山 智信、以下、エイチアイ)は、組込み・車機器載HMI(ヒューマンマシンインターフェース)開発ツール「exbeans(R) UI Conductor(エックスビーンズ UI コンダクター、以下 UI Conductor)」に、「ビューモデル」、「ビューステートエディタ」機能を搭載し、さらに3D機能を強化した「UI Conductor V1.9.0」をリリースいたします。
新機能により、組込みアプリとUIの分離を促進し、並行開発によって生産性改善に寄与するとともに、UIの表現力と、3D表示パフォーマンスを向上します。

UI Conductorとは

■UI Conductorとは
UI Conductorは組込み機器や車載機器向けのHMI開発ツールです。PC上で、画面、UIパーツ、アニメーション動作や組込みアプリケーションと協調するインタラクションの設計・開発を行えます。作成したUIはPC上ですぐにプレビューして確認でき、組込み機器のランタイム上でも同じく動作して、高い生産性を実現します。また、3Dやアニメーションを使った高度な表現で、思い描く理想のHMIを実現できます。

■開発生産性と表現力を強化した最新バージョン新機能・改善点の概略
“組込みアプリとUIの分離”を実現するため、組込みアプリとUIの共通変数保持とUIパーツへの結び付けを行える「ビューモデル」のサポートや、視覚的に画面遷移の設計が行え、かつ条件別に画面の遷移先が設定できる「ビューステートエディタ」の機能を実装しました。
“表現力の向上”を行うため、新しいマテリアルコンポーネントとスタンダードシェーダーを組み合わせてモデルへのマテリアル設定の変更を可能にし、より高度な表現が実現できるようになりました。また、3D描画エンジンを高速化するとともに、OpenGL ES 3.0をサポートしました。さらには、LookAt形式のカメラ機能も搭載し、より自由なカメラワークが可能になっています。
“ユーザビリティの向上” のため、画面の設計には欠かせない素材を管理する「リソースウィンドウ」の改善や、ローカライズのテキストチェック機能においても改善を行っています。

エイチアイは、今後とも市場やお客様のニーズを常に取り入れ、よりデザイン性の高いUIを、より効率よく実現するためのツールを提供していきます。

*exbeans(R)は、エイチアイの日本における登録商標です。
*その他の会社名は、各社の商標または登録商標です。

<主な追加・改善された機能>
■[新機能] アプリケーション変数連携
組込みアプリから変数を操作してUIを操作
・共有変数を保持し、UIパーツの持つ設定情報と紐づけることにより、連動した動作が可能です。
・変数操作によりUIパーツの設定を変化させたり、アニメーションを操作できます。
・UIコンポーネントのプロパティの変化を変数として組込みアプリで取得できます。
https://www.atpress.ne.jp/releases/170695/img_170695_2.png

■[新機能] ステートによる画面遷移
組込みアプリから画面遷移用のステートメッセージを送信して遷移が可能
・組込みアプリはビューステートメッセージを送信して画面遷移を発動できます。
・変数による遷移先の条件判断が可能で画面遷移をUI側に移譲可能です。
・専用「ビューステートエディタ」で視覚的に遷移を設計可能です。
https://www.atpress.ne.jp/releases/170695/img_170695_3.png

■[機能向上] 3D機能の強化
3Dエンジンの高速化
3D表示の高いパフォーマンスと表現力を実現。そのパフォーマンスをさらに向上し、スムーズさと表現力を高めました。
https://www.atpress.ne.jp/releases/170695/img_170695_4.png

■[機能向上] OpenGL ES 3.0をサポート
新しいマテリアルコンポーネントとシェーダー設定により表現力を向上
OpenGL ES 3.0をサポートしました。3Dモデルの質感や見た目を変更したり、カスタマイズシェーダーを使用して、スタンダードシェーダーのサポートを超える表現を行うことも可能です。
https://www.atpress.ne.jp/releases/170695/img_170695_5.png

■[機能向上] 表現を高めるライティング・動きのあるカメラワーク
3Dライトとカメラにより、光の受ける影響、カメラアングルによる表示変化を表現
・現行のバージョンから設定可能な、平行光、点光源、環境光、スポットライトに加え、半球ライトを追加。3Dモデルの表現力を向上しました。
・新たに、カメラを指定した3Dオブジェクトに注視させる機能を追加。より凝ったアニメーション表現が可能になりました。

■[機能向上] リソースウィンドウによるリソース管理
全てのリソースを一括管理。パッケージを分割してわかりやすく分類
・パッケージを分割してわかりやすく分類できます。
・ファイルの差し替え・更新が行えます。
・リソースパッケージ選択により表示するリソースパッケージを切替えられ、複数のリソースの利用が容易です。
https://www.atpress.ne.jp/releases/170695/img_170695_6.png

■[機能向上] テキストチェック
ローカライズ文字のチェックにかかる工数を削減
・複数プロジェクトのチェックに対応しました。(バッチファイル対応)。
・テキストチェック結果のエクセル出力を最適化し高速化しました。

■エイチアイについて http://www.hicorp.co.jp/
株式会社エイチアイは、『人にやさしいヒューマンインターフェースの実現』を目指し、ソフトウェア開発だけでなく、UI/UXの企画・コンサルティングからHMIの研究開発・製品ライセンス・サポートに重点を置き、より質の高いデザイン表現を可能にする、さまざまなGUI開発環境を提供しています。意匠デザイン開発からHMIアプリケーション開発までのプロセス支援とソフトウェア品質向上支援により、他社との差別化を実現いたします。
エイチアイは、今後もさまざまなデジタル機器への技術提供を進めるとともに、人の生活を豊かにする製品の創造を目指し、企業活動を進めてまいります。
動作環境や製品構成など、製品に関する詳細はエイチアイのWebサイト( http://www.hicorp.co.jp/products_uic/ )をご覧ください。








株式会社エイチアイホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#エイチアイ
#ヒューマンインターフェース
#2018年11月12日