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堤工場に「びおとーぷ堤」を開設【トヨタ自動車】

2018年10月4日

トヨタ自動車、堤工場に「びおとーぷ堤」を開設
-地域の生態系に根差した環境保全活動をより積極的に推進-

トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、本日、堤工場(愛知県豊田市)に、「びおとーぷ堤」を開設しました。本ビオトープ*1は、トヨタの国内工場では最大規模の約2800m2と、敷地面積をこれまでの10倍以上としたほか、豊田市や有識者の協力を得て、地域の環境保全活動をより積極的に進めてまいります。また、環境教育施設として、従業員に限らず、これまで以上に多くの地域の方々に自然を身近に体験いただくことで、地域に根差した「自然と共生する工場」づくりをさらに推進いたします。

トヨタでは、2007年より自然と調和する工場づくりを目指し、世界各地の工場において「サステイナブル・プラント活動」*2に取り組んでまいりました。また、2015年からは、長年継続してきた環境保全活動の充実を図るとともに、そこから得られた知見や経験を広く社会と共有するために6つのチャレンジを掲げた「トヨタ環境チャレンジ2050」*3にも取り組み、活動を世界中で展開しています。

堤工場では、これら一連の活動におけるモデル工場として、2007年の活動当初から参画し、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入したほか、工場の敷地内での植樹などの「工場の森づくり」活動を行ってきました。2015年からは、活動をさらに発展させ、チャレンジ6として掲げた「人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ」の実現に向けて取り組んでおり*4、「びおとーぷ堤」は、この活動の一環として開設したものです。 「びおとーぷ堤」は、地域本来の生態系保全に貢献することを目的に、地域に分布しているコナラを中心とした里山林*5をコンセプトとし、水辺、草地、樹林などの環境づくりを行いました。そこに地域の様々な生物を呼び込むほか、豊田市に生息する絶滅危惧種の植物や魚類*6をビオトープで保護し、生息数を増やしていく活動にも取り組みます。また、ビオトープに生息する代表的な生物を指標種*7と設定し、それらの生息状況を確認することで、活動内容の評価を定量的に測定し、見直す活動サイクルを定期的に実施します。一連の活動には、豊田市や有識者の指導のもと、地域の方々のご協力も得て、地域と従業員が一体となって取り組んでまいります。

トヨタは、これからも持続可能な社会の実現に貢献するため、今回の堤工場での取り組みを1つのモデルとして、世界中のトヨタの生産拠点においても、それぞれの工場に適した取り組みを検討し、環境保全活動を実施してまいります。


*1 生き物(Bio)が暮らす場所(Topos)を合わせた言葉で、
   生き物が継続的に生息できる環境を指す。自然が自分の力で生まれ変われるように
   人が手をかしてあげる運動として、1970年代にドイツで始まった考え方。
*2 現在、「サステイナブル・プラント」活動は、活動内容を発展させた上で、
   「環境チャレンジ2050」として取り組みを継続しています。
   トヨタ自動車企業サイト「『サステイナブル・プラント』活動を本格的にスタート」
   https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/1683341
*3 トヨタ自動車企業サイト「トヨタ環境チャレンジ2050」
   http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/challenge2050/index.html
*4 環境報告書2018
   https://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/report/er/
*5 集落近くにあり、薪炭用木材の採取や、落ち葉を肥料として利用するなど、
   地域の生活と密接に結びついている、コナラやアベマキなどを中心とした森林の総称。
*6 水生植物 : ヒルムシロ、魚類 : ミナミメダカ、ウシモツゴ
*7 生態系を定量的に評価するための指標となる生物種。








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