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220gまでを0.01mgオーダーで計量、「スマートホルダ」が標準付属 セミミクロ分析天びん「AP225W」を発売【島津製作所】

2018年8月1日

掲載されている内容はすべて発表日当時のものです。その後予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。

オプションの「STABLO-AP」を本体に組み込んだ分析天びん「AP225W」と利用イメージ

島津製作所は、最大ひょう量220g・最小読み取り限度0.01mg(=10万分の1g)のセミミクロ分析天びん「AP225W」を8月1日に発売します。

本製品は、約2秒で計量が完了する当社分析天びんのハイエンドモデルです。従来の当社ラインナップでは135gまでを最小読み取り限度0.01mgで計量可能でしたが、新製品「AP225W」は220gまでを0.01mgオーダーで計量できます。また、標準付属の「スマートホルダ」を利用すれば、メスフラスコや試験管などの傾斜保持が可能です。さらに、オプションのイオナイザ「STABLO-AP(スタブロ エーピー)」を本体に組み込むことで、容器や試料に帯電する静電気を素早く除去でき、計量の信頼性を向上させます。計量データ管理システム「LabSolutions Balance(ラボソリューションズ バランス)」に接続すれば、各種規制に対応した環境でデータ管理を実現します。

当社の天びん事業は、2018年に100周年を迎えました。今後も高い技術と伝統で、様々な計量ソリューションを提供していきます。

【開発の背景】
希少かつ微量な試料を0.01mgオーダーで計量する製薬や化学、受託分析などの業界では、薬包紙に付着した試料や化学的な物性変化による計量誤差への対策として、フラスコや試験管といったガラス容器ごと試料を計量する必要があります。また、多量の試薬の品質管理においても使用量や変化量を高精度に測定するニーズがあることから、ひょう量値がより大きな分析天びんが求められています。

このようなニーズに応えるため、当社は、これまで培ってきた質量センサ技術やデジタル制御技術を生かし、当社のセミミクロモデルとしてはひょう量値が最大の「AP225W」を開発しました。本製品の展開には、分析天びんを無償で貸し出し、期間終了後に特別価格での購入または返却が可能な「モニターキャンペーン」を活用していきます。

【新製品の特長】
1. 計量の高速性と安定性

0.01mgオーダーの微量な計量が約2秒で完了します。また、温度変化を補正する独自の技術により、温度変化にともなうセンサ感度の変化を抑え、安定した計量を長期にわたって支援します。

2. 容器の計量時に便利な「スマートホルダ」とイオナイザで素早く正確な計量を実現
メスフラスコや試験管などのガラス容器を試料室へそのままセットして計量する際に便利な「スマートホルダ」が標準で付属しています。「スマートホルダ」は、ガラス容器の傾斜保持によって試料を注入しやすくするなど、計量作業を補助します。また、分析天びん本体に組み込むことが可能なオプションのイオナイザ「STABLO-AP」を併用すれば、ガラス容器表面も含めて試料室全体の静電気を素早く除電して、計量時間の短縮と信頼性の向上に貢献します。

3. 高速液体クロマトグラフによる分析やデータ管理を多彩な機能で支援
高速液体クロマトグラフのユーザー向けに、試薬レシピを記憶する機能やひょう量をガイドする機能を備えています。また、計量データ管理システム「LabSolutions Balance」を介して本製品を当社の分析ネットワークシステムに組み込むことで、ISO17025やISO9001をはじめとする各種規格・規制に対応した環境で、様々な分析装置と一括してデータを管理できます。








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