ニュース

高耐熱リチウムイオンキャパシタ量産計画について【ジェイテクト】

2018年6月28日

高耐熱リチウムイオンキャパシタ量産計画について
既存事業のコア技術を活かし、
高耐熱・低温性を両立するリチウムイオンキャパシタの開発


 昨年開発発表をいたしました、高耐熱リチウムイオンキャパシタについて、2019年より開始を予定しております量産計画についてお知らせを致します。

【高耐熱リチウムイオンキャパシタ量産計画】

-ご参考-

リチウムイオンキャパシタ開発の狙い
燃費規制の拡大、高度運転支援・自動運転の普及・拡大を受け、省エネ・自動運転化に大きく貢献する電動パワーステアリングの適用範囲の拡大が求められているが、大型車両へのEPS搭載には12Vの車両電源では出力が不足。
 キャパシタと充放電コントローラーを従前のEPSに付加することで、車両電源の12Vに対しキャパシタからの6Vの電圧を付加し18Vの高出力化を実現し、EPSの適用範囲の拡大を目指し、自社にてEPSの補助電源装置として高耐熱リチウムイオンキャパシタを開発。

EPSの電源補助イメージ

製品特長

高温環境・低温環境いずれも使用できる適用環境温度の広さ
キャパシタとは、物理的に電力を充放電する蓄電池。蓄電容量は限られている代わりに一度に高いエネルギーを放出する瞬発力が特徴であるが、リチウムイオン二次電池同様に耐熱性に課題があった。
 車両に搭載するために要求される環境温度はエンジンルーム内であれば-40℃から125℃、車室内であれば-40℃から85℃。
 この条件に対し、ジェイテクト製のリチウムイオンキャパシタは独自技術により、-40℃から85℃まで使用可能となり、車室内での使用要求に適合。
 さらには出力する上限電圧を制限すれることで105℃まで高温環境で使用可能となる。

今後の展開
No.1&Only Oneの技術として開発をすすめ、当社既存事業の製品に搭載しての拡販を進めると共に、製品単独での販売も計画。キャパシタ単体販売、バランス回路を組み合わせたモジュール販売、充放電コントローラーも組み合わせたシステム販売も行う予定。
 開発当初に狙ったEPSの補助電源装置としてだけでなく、自動運転でのバックアップ電源などの自動車領域での用途拡大を目指す。また自動車業界のみならず、工作機械、建設機械、鉄道、発電装置、交通インフラなど様々な領域のお客様からも高いご関心をいただき、その用途も補助電源、予備電源、発電装置の機能安定化、電源回生、さらにはメイン電源とお客様のニーズは様々。今後はあらゆる産業のエネルギー効率の向上、環境性の向上などに貢献できる製品として提案をすすめ、拡販を推進。








株式会社ジェイテクトホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#ジェイテクト
#リチウムイオン
#キャパシタ
#2018年6月28日