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米Toyota Research Institute, Inc.、自動運転開発用のテスト施設を今年10月にミシガン州に開設【トヨタ自動車】

2016年5月4日

・既存テストコース内部の約24万m2の土地に、新たな施設を建設 ・公道上では実施困難なエッジケースのテストを実施、ガーディアン・モード(高度安全運転支援)実験車の開発を加速

トヨタ自動車(以下、トヨタ)の子会社で、米国で人工知能等の研究開発を行うToyota Research Institute, Inc.(以下、TRI)は、自動運転開発用の新たな施設の建設を行います。TRIは今週、ミシガン州・オタワレイク市にあるミシガン・テクニカル・リソース・パーク(以下、MITRP)内の60エーカー(約24万m2)の土地に新たなテスト施設をつくる建設許可を提出し、2018年10月には使用を開始する予定です。TRIはこの施設を専有で使用し、公道上では危険が伴うエッジケース(特異な状況下で発生する事例)の運転シナリオを、安全な環境で再現し、テストを行う計画です。

TRIの自動運転技術担当・上級副社長であるライアン・ユースティスは、「我々自身の手でコースを建設することで、特にガーディアン・モードに対する試験が容易となり、より迅速な車両性能開発に繋がるでしょう。新施設では、様々な運転シナリオを柔軟に再現するテストが出来るようになり、人間が主体的に運転しつつ、事故を起こさないクルマづくりに、より一歩近づくことになります」と語っています。

このTRIの新施設は、MITRPの既存の1.75マイル(約2.8Km)の楕円形テストコースの中に建設されます。新施設には、混雑した都会の交通状況や、滑りやすい路面、入口・出口のある、片側4車線の高速道路などを模擬する施設が含まれます。

TRIはMITRPと土地のリース契約を結び、新施設の設計、建設、メンテナンスなどを行います。TRIは今回の新施設以外に、MITRPが所有・管理する他のクライアントにも提供されている既存の楕円形コースやその他の施設を使用したり、サービスを受けたりすることも可能です。またTRIはカリフォルニア州のGoMentum Station、ミシガン州のMcityやAmerican Center for Mobilityとパートナーシップを結んでおり、TRIはこれらの施設に加え、今回の新施設を活用することで、公道外でのテストをより広範に行えるようになります。

MITRPのプレジデントであるMike Jones氏は「今回のTRIとのパートナーシップは大変意義深いものであり、自動運転技術開発に成功をもたらすと確信しています」と語っています。

MITRPはミシガン州ホワイトフォード郡区のオタワレイク市に1968年に大手部品メーカーのテストコースとして設立されました。この336エーカー(約136万m2)の研究施設は、その後2010年に不動産開発会社に売却され、現在では乗用車・商用車・公道外で使用する特殊自動車や部品サプライヤーのテストや先進技術開発のためのテストコースとして使用されています。








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