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3次元公差マネジメントツール「CETOL 6σ」NX ™ 版日本国内販売開始のお知らせ【サイバネットシステム】

2018年5月8日

25年間のユーザーの声が詰まったインターフェース、待望のNX版登場!

サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長執行役員:田中邦明、以下「サイバネット」)は、グループ会社であるSigmetrix,L.L.C(本社:米国テキサス州、以下「シグメトリックス」)が開発・販売・サポートする3次元公差マネジメントツール「CETOL6σ(シーイートールシックスシグマ、以下「CETOL」)」のNX※1版を2018年5月より販売開始することをお知らせします。

CETOLとは

製品開発において公差マネジメント(設計)を行うことで、高い製品品質の確保を実現する「3次元公差マネジメントツール」です。設計初期段階から、測定対象に与える公差の影響度やバラツキの予測を明確にします。

公差マネジメント(設計)とは

複数の部品から構成される製品において、設計段階で適切な公差を検討・設定することで、安定した製品品質の確保を目指す考え方です。公差が正確に設定されていないことから部品同士の組立性や製品性能に直結する多くの問題が発生していました。こうした問題はものづくりの最終段階で発生することが多く、設計の見直しや手戻りを増やす原因となっています。

NX版の特徴

25年間のユーザーの声が詰まった使いやすいユーザーインターフェース

CETOLのユーザーインターフェースは、販売開始以来25年以上もの間、世界中のユーザー様から寄せられた声を元に改良を重ねてきました。このインターフェースおよびヘルプシステムは、サイバネットにて完全日本語化され、NX版でも実装されています。

NXデータの直接読み込みが可能


CETOLではNXのネイティブデータを使用して解析を行います。データ変換等の必要がないため、すぐに公差解析※2を実施することが可能です。

“公差解析”から“公差設計”ツールへ:正しい公差設定を容易に実現

設計データ上に、幾何公差と寸法公差の重複など公差情報に過不足がある場合、「アドバイザー」という機能を通じて“どの箇所”の“何の情報”が過剰または不足しているかを表示します。これはGD&T Advisor※3やCETOLの開発等で培ったノウハウから生まれた機能で、表示された情報から正しい公差設定の状態に容易に改善する事が可能になり、“公差解析”以上の“公差設計”ツールとして高く評価されています。 CETOLの詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/cetol/

「アドバイザー」機能による過不足情報の表示例

シグメトリックスPresident and CEO Chris Wilkes氏のコメント

シグメトリックスは、これまで25年の長きにわたってCreo Parametric※4、SOLIDWORKS※5およびCATIA V5-6※6といったCADユーザーの方々にCETOLを提供してきました。CETOLは設計者の皆様があらゆる課題を製品開発の早い段階で特定・解決する事を可能にし、ひいてはものづくり業界の利益最大化に貢献します。我々の開発チームは、世界中の設計者の皆様がこのCETOLがもたらすメリットを享受できる様、努力を重ねてきました。かねてより、多くのご要望を頂いてきたNXと連携可能なCETOLを世に送り出す事ができた事を改めて嬉しく思います。

注釈
※1:NX:Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. 社製3次元CAD「NX」
※2:公差解析:設計時に設定された寸法公差や幾何公差によって、組み立てた部品同士のバラツキを計算し、予測した結果をもとに、設計を改善して品質やコストを最適な状態にすること。
※3:GD&T Advisor:CADに完全統合された幾何公差設定支援ツール。幾何公差の標準規格にもとづき、定義があいまいな箇所の特定、定義内容のアドバイス、その定義方法を視覚的効果を活用したインターフェースを用いてナビゲートする。
※4:Creo Parametric:PTC社製3次元CAD「PTC Creo Parametric」
※5:SOLIDWORKS:Dassault Systems SOLIDWORKS Corporation社製3次元CAD「SOLIDWORKS」
※6:CATIA: Dassault Systems社製3次元CAD「CATIA」

シグメトリックスについて
シグメトリックス(Sigmetrix, L.L.C.)は、1990年に米国で創設された、機械系技術者のために使い易さにフォーカスした公差解析ツールを提供する企業です。CETOL 6σ for Pro/ENGINEER(現在は、CETOL 6σ for Creo Parametricに改称) は、1992年の出荷開始以来、世界中で利用されております。現在では、CETOL 6σ for CATIA、CETOL 6σ for SolidWorksも開発し、多くの3次元CADユーザーに対して公差解析のソリューションを提供しております。2009年7月より、サイバネットの100%子会社としてグループ傘下に入っております。同社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。 http://www.sigmetrix.com/

サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスを展開しており、電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関などさまざまな業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。具体的には、構造解析、射出成形解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、AR及びVR、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのソフトウェアを取扱い、さまざまな顧客ニーズに対応しております。
また、企業が所有するPC/スマートデバイス管理の効率化を実現するIT資産管理ツールをはじめ、個人情報や機密情報などの漏洩・不正アクセスを防止し、企業のセキュリティレベルを向上させるITソリューションをパッケージやサイバネットクラウドで提供しております。

サイバネットシステム㈱に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/

※CAE(Computer Aided Engineering)とは、「ものづくり」における研究・開発時に、従来行われていた試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術です。試作や実験の回数を劇的に減らすと共に、様々な問題をもれなく多方面に亘って予想・解決し、試作実験による廃材を激減させる環境に配慮した「ものづくり」の実現に貢献しております。

本件に関するお問い合わせ:サイバネットシステム株式会社
内容について

AR/VRソリューション事業部 TEL:03-5297-3799 E-MAIL:cnc-info@cybernet.co.jp








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