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ドライバーの安全運転を見守る管理サービス「ドライブカルテ(DriveKarte)」来春から提供開始【オムロン】

2017年12月14日

オムロン㈱(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 山田義仁)の子会社として社会システム事業を担うオムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: 細井俊夫、以下 OSS)は、ドライバーが運転に集中できている状態かを判断する世界初*1の「ドライバー見守り車載センサー」*2を実用化したドライバー安全運転管理サービス「ドライブカルテ(DriveKarte)」を物流・公共交通などの事業者向けに来春より提供を開始します。

「ドライブカルテ」は、ドライバーの居眠りや脇見など集中度が低下している場合は瞬時にドライバーに警告します。また、車両の走行状態とドライバーの運転集中度をデータ化し、安全運転指標として事業者に提供することで、ドライバーの安全意識を改善・向上させるための教育支援としても活用出来ます。

大型トラックや深夜バスなどの長距離や長時間の運転による、ドライバーの運転集中度の低下に起因した交通事故は後を絶ちません。また、慢性的な労働力不足が深刻化する物流業界などでは、確保したドライバーの安全運転意識を高め、早期に育成していく必要があります。これらの対策として、急ハンドルや急ブレーキなどの車両の走行データをもとに危険運転リスクを判断し、ドライバーや事業者に警告するサービスに加え、国内で起きる交通事故の原因の83%を占める居眠りや脇見などドライバーの運転集中度の低下*3を把握し、安全運転をサポートするサービスが求められていました。

OSSは、「ドライブカルテ」のセンサーを既存の車両に取り付けることで、車両の走行状態とドライバーの運転集中度の両面から安全運転をサポートするサービスを提供し事故発生の減少に貢献します。センサーがドライバーのまぶたの開閉や顔の向きを検知し、居眠りや脇見などドライバーの運転集中度が低下している場合は警告音でドライバーに注意を促すとともに、運行管理者にメールで通知します。また、急加速や急ハンドル、速度超過など車両の走行状態を検知し、データをもとに運転集中度指標と走行リスク指標として事業者にレポートします。事業者はこれらの指標を活用し、ドライバーの安全運転指導に役立てることができます。



<提供サービス内容(予定)>
・運転集中度指標
 注意力、前方確認、運転姿勢、右左折時確認などの状況から運転集中度を総合評価し、5段階レベルで提示
・走行リスク指標
 急発信、急加速、急減速、速度超過、急ハンドルなどの状況から走行リスクを総合評価し、5段階レベルで提示な
 ど  ※生体情報を諸元とした運転者健康指標も今後追加予定

OSSはサービス開始にあたり、オムロンの国内グループ会社であるオムロン フィールドエンジニアリング株式会社の社有車に「ドライブカルテ」センサーを搭載して11月より公道での実証実験を行い、危険運転時の警告の評価検証や事業者が安全運転指導に役立つ指標を確立していきます。

オムロンでは、車載事業と交通インフラ事業の双方に取り組んでいる強みを活かし、車と交通インフラをシームレスに連携させて、事故のない安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献してまいります。

*1 ドライバーの多種多様な行動や状態をセンシングし、安全運転に適した状態かを判定する
    「ドライバー運転集中度センシング技術」を搭載した車載センサーとして(2017年9月27日現在 当社調べ)
*2 オムロン独自の顔画像センシング技術「OKAO®vision」と時系列ディープラーニング技術を組み合わせ、
    ドライバーが運転に集中できる状態かを判断するセンサー
*3 (出所)ITARDA traffic accident data in 2012


<オムロン㈱について>
オムロン㈱は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、電子部品、車載電装部品、社会インフラ、ヘルスケア、環境など多岐に渡る事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、いまでは全世界で約36,000名の社員を擁し、117か国で商品・サービスを提供しています。詳細については、http://www.omron.co.jp/をご参照ください。








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