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日産自動車、Simufact Formingを活用したローターシャフト製造の工法開発の取り組みが日本鍛圧機械工業会 MF技術大賞受賞【エムエスシーソフトウェア】

2017年5月18日

エムエスシーソフトウェア㈱(代表取締役社長:加藤 毅彦、本社:東京都新宿区 以下MSC)は、本日、日産自動車㈱(社長兼最高経営責任者:西川 廣人、本社:神奈川県横浜市)が、ローターシャフト製造の工法開発の取り組みにおいて、メタルフォーミングプロセスシミュレーションソフトウェア「Simufact Forming」を活用した検討を行い、フローフォーミング工法導入による軽量化および生産工程の短縮を実現したことが評価され、このほど日本鍛圧機械工業会 MF技術大賞を受賞したと発表しました。

日産自動車㈱パワートレイン生産技術本部 成形技術部 サスペンション・アクスル技術グループでは、ものづくりの革新的な取り組みとして、サスペンションの製品開発から生産準備、生産立ち上げ、維持管理までを限られた技術者で一貫して行う開発プロセスを構築してきました。

ハイブリッド自動車用のモーター開発においては、強度や耐久性の要求を満たしながらの軽量化とコスト削減を目的として、成形、溶接、生産ラインなどの工程の検討にシミュレーション技術を駆使していますが、特に、これまでの鍛造加工と切削加工に替わるローターシャフト製造の工法開発において、フローフォーミング工程の検討に「Simufact Forming」を活用しました。

シミュレーションツールの選定にあたってはツールの回転を忠実に再現できるSimufact Formingの他2つの別ソフトウェアと裂開工程の検証を行い、Simufact Formingの解析結果と裂開工程品との形状比較において変形形状がほぼ一致し、充分な精度があることを確認しました。また、同グループで扱う塑性加工技術(絞り成形、しごき成形、鍛造、フローフォーミング、転造、ロール転造など)への展開も確認できました。

フローフォーミング工法の導入により、円盤状材料の裂開工法による増肉効果や平押し工法で、充分な板厚を確保しながら軽量化を実現しました。また、従来は別で形成した3部品に機械加工と溶接を施していたローターシャフトを、フローフォーミングで一体化して成形することで、工程の短縮ならびに生産ラインのコンパクト化に貢献しました。

日産自動車㈱パワートレイン生産技術本部成形技術部 サスペンション・アクスル技術グループ課長代理の田口 直人氏は次のように述べています。「今後の展望としては、解析速度の向上、後工程(特に溶接、切削)との連成解析による精度向上、ものづくり全体のプロセスチェインの構築に繋げていきたいと考えています。」

なお、MF技術大賞受賞事例は、一般社団法人 日本鍛圧機械工業会主催「MF-Tokyo2017 第5回プレス・板金・フォーミング展」(7月12日-15日、東京ビッグサイト)において展示が予定されています。

*記載されている会社名および製品名は各社の商標または登録商標です。


MSC Softwareについて
MSC Software Corporationは複合領域シミュレーションソリューションのグローバルなリーディングカンパニーとして製品の設計やテストにおける品質向上時間短縮コスト削減を支援するソフトウェアおよびサービスを提供しています。MSC Softwareはシミュレーション技術ソフトウェアならびにサービスにより短期間でより優れた製品を開発できるよう世界中の何千社もの企業と協業しています。
MSC Softwareは米カリフォルニア州ニューポートビーチを本社とし、世界20カ国に支社・支店を展開しています。1982年2月に日本法人を設立し、本社の他大阪・名古屋に営業拠点があります。従業員数は世界で約1,300名です。
ホームページ:http://www.mscsoftware.com/ja








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