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エネルギー分散型蛍光X線分析装置用に直径1mm以下の微小異物を精度良く測定可能な分析キットを発売【島津製作所】

2017年3月27日

エネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-7000」本体


島津製作所は、当社のエネルギー分散型蛍光X線分析装置「EDX-7000」および「EDX-8000」向けに、直径1mm以下の異物や微小領域のめっき厚などの分析に威力を発揮する「微小部分析キット」を3月27日に発売します。

本キットは、「EDX-7000/8000」のX線照射径を最小0.3mm径まで絞ることができる微小部対応コリメータプレートと、解像度を約2.5倍向上させる試料観察カメラを構成に含んでいます。X線の照射径に対して分析対象が小さすぎる場合、対象領域外への照射がデータに影響を与えることがありましたが、本キットによってX線の照射径を絞ることで、必要な領域のみを高精度に分析しやすくなります。微小な異物や小さな領域のめっき厚などの正確な分析に最適です。


【開発の背景】
食品や電機・電子、素材など幅広い業界の製造現場や品質管理部門では、異物の解析に対する重要性が高まっています。異物分析の分野において、無機元素の同定に適したEDXは主に金属の解析に用いられており、当社の装置は優れた汎用性や操作性が評価されて様々な分野で使用されています。近年は分析対象も微細化しており、当社のEDXでより小さな試料を正確に分析したいという要望が多く届いていました。

このようなニーズに応えるため、当社は、運用方法をそのままに微小領域の分析精度を高めることをコンセプトに「微小部分析キット」を開発しました。当社は、異物分析をサポートするソリューションの提供を推進しています。


【新製品の特長】
標準の「EDX-7000/8000」の最小X線照射径は直径1mmなのに対し、キットに含まれる微小部対応コリメータプレートによってX線照射径を最小で直径0.3mmまで絞ることが可能になるため、微小な領域のみをより正確に分析できます。X線の照射径は、直径0.3mm、1mm、3mm、10mmの4段階に切り替え可能です。また、装置内部の試料観察カメラを、キットに含まれる高解像度カメラへ換装することで、試料画像の解像度が約2.5倍高まります。微細異物を始めとする試料を拡大して観察する際や、分析結果を画像とともに保存する際に有用です。



・詳しい製品説明についてはこちら


掲載されている内容はすべて発表日当時のものです。その後予告なしに変更されることがありますのであらかじめご了承ください。








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