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「Ferrari GTC4Lusso T」ジャパン・プレミア【フェラーリ・ジャパン】

2017年3月17日

「Ferrari GTC4Lusso T」ジャパン・プレミア
新たなグランドツーリング・コンセプトを牽引する、フェラーリ史上初のV8ターボエンジン搭載4シーター・モデル



2017年3月16日、日本・東京発 昨年のパリ国際モーターショーで発表された「Ferrari GTC4Lusso T」が、3月16日、日本のお客様向けに初披露されました。

フェラーリのまったく新しいGTコンセプトを確立したこのモデルは、週末のロング・ドライブだけではなく、日常のドライブにも適した、スポーツ性能と多用途性を備えた1台です。
この日のために特設された代官山 T-SITEのテント会場では、「日常的に愉しめるフェラーリ」というコンセプトを伝えるプレゼンテーションと、俳優の伊勢谷 友介さん、モデルのクリス-ウェブ 佳子さんによるトークショーが行われ、鮮やかなブルー(カラー名: Blu Elettrico)のGTC4Lusso Tがお披露目されました。

GTC4Lusso Tのカスタマー・プロフィールは、エレガントでこれまでとは違う1台を求めている30歳から40歳の方々です。毎日の通勤はもちろん、スポーツを楽しみにビーチに行ったり、子供の学校への送迎、また、パートナーと夕刻にドライブを楽しむために利用します。このようなお客様には、様々な使用状況に応える多彩な機能性が重要となり、これに応えるV8ターボエンジンは、大きな魅力となります。GTC4Lusso Tに搭載されているのは、2016年インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞したエンジンの最新進化版です。

GTC4Lusso Tは、洗練されたデザインも特徴の一つです。入念なデザインとディテールの造り込みによって、スポーティー・ラグジュアリーの頂点と呼ぶに相応しいキャビンが完成しました。ドライバーとパッセンジャーがドライビング・エクスぺリエンスを共有できるよう設計された、デュアルコックピット構成を採用しています。

クラス最高の出力、トルク、性能を誇り、究極のラグジュアリーと快適性を備えたフェラーリ初の8気筒4シーター、GTC4Lusso Tは、新たなフェラーリのグランドツーリング・コンセプトを牽引していきます。

エンジン

マラネッロ製エンジンに共通することですが、GTC4Lusso TのV8ターボエンジンもまた、伝統のフェラーリ製パワーユニット・クオリティを完全に維持しています。切れ味鋭いシャープなレスポンス、溢れるパフォーマンス、速度域を問わないシームレスかつパワフルな加速、痛快なサウンドトラック、コンパクトなサイズ。シャシーに低く搭載されたエンジンがよりシャープな運動性能をもたらします。

このV8エンジンは、「2016年インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した一連のエンジンの最新進化版です。総排気量は3,855ccで、最高出力は610cv/ 7,500rpm、比出力158cv/lというコンパクトかつ高効率なこのエンジンは、同カテゴリー最高の数値を達成しました。燃料消費量の最適化を図る一方、アクセル操作に瞬時に反応し、パワフルな加速(3,000〜5,250rpmという広い回転域で最大トルク760Nmを維持)を約束します。

このクラスをリードする性能は、燃焼室内の圧力を最大化させるべく採用した新ハイレジスタンス・アルミ合金製ピストンとコンロッドによって達成されました。エアインテーク・システムも刷新され、高圧および低圧エアダクトをより直線的として損失を最小限に抑えました。また、冷却性能を向上させた新型インタークーラーの採用で、流体力学的なロスも抑えています。

フェラーリV8エンジンの特徴となっている俊敏なスロットルレスポンスの実現には、フラットプレーン・クランクシャフト、コンパクトなツインスクロール・タービン、そして3ピース鋳造エグゾースト・マニホールド、ターボ・ハウジングといった革新的なデバイスが貢献しています。等長パイプ構成のエグゾースト・マニホールドは、タービン内の圧力波の最適化を促進させます。

全回転域にわたって卓越したパフォーマンスを発揮するこの車輌の特性は、燃焼効率を最大化に向けて徹底的に研究した成果です。特別な形状加工を施したハイタンブル・インテーク・マニホールドによって燃焼室への空気の流入を改善し、可変イグニッションとマルチスパーク機能を備えるイオンセンシングシステムが高負荷状態でもパーシャル状態でもエンジン回転域を問わず、燃焼を最適化します。また、可変容量式オイルポンプによって機械効率の最適化も図られています。高圧でも低圧でもオイルを循環させるこのポンプは、従来型のポンプと比較してオイル循環に必要なエネルギーを最大30%低減します。ローラーフィンガーフォロアー式のバルブトレーンもまた、低回転時のパワー損失を10%抑えました。

GTC4Lusso TのV8エンジンで最も革新的な技術のひとつが、可変ブーストマネージメントです。これは、選択されているギアごとに最適なトルクを発生させる制御ソフトウェアで、エンジンの回転上昇とともにパワフルになるピックアップと、最適な燃料消費をもたらします。もちろん、これら全ての技術は、ドライビングプレジャーを犠牲にすることはありません。シフトアップと歩調を合わせて(3速〜7速)エンジン・トルクは上昇し、7速で最大のトルク760Nmに到達します。同時に、このトルク・コントロールによって高めのギアのギア比を高く設定することが可能となった結果、燃料消費向上にも貢献します(現行ラインナップでは、V12エンジン・モデルよりも30%向上)。

最高品質を誇るフェラーリ伝統のサウンドトラックを GTC4Lusso Tも継承しています。エンジン点火を同調させるフラットプレーン・クランクシャフトと、サウンドを調整する等長エグゾーストヘッダーに加えて、排気ラインには新たな大径サイレンサーを備えたセンター・セクションが追加されました。

ビークルダイナミクス

フェラーリのエンジニアは、GTC4Lusso TにV8ターボエンジンと後輪駆動を採用すると決まった時、V12バージョンと同等のハンドリング特性を維持しつつ、よりスポーティーな感覚を際立たせるようビークルダイナミクスを再調整することを目標としました。車輌総重量の軽量化、そして前後重量配分を46:54とリア寄りに設定することで、4WSとSCM-Eコントロールシステムに専用のセッティングを採用しました。これらの特別なビークルダイナミック・コントロールシステムによって、GTC4Lusso Tは一層軽快かつロールを抑えた感覚をドライバーにもたらします。低速時の加速性能とフィーリングは、可変ブーストマネージメントによって強化されました。

積極的なドライビング時には、4WSシステムの後輪ステアリングによって、フロントホイールと同じ方向に後輪をステアさせることで、コーナーの進入時も脱出時も、シャープなレスポンスでステアリングからの入力に応えます。

磁性流体式SCM-Eダンパー・コントロール・システムは、GTC4Lussoと同型を搭載、これは最先端の制御アルゴリズム開発の結晶です。GTC4Lusso Tでは、新たに設定した車体の重量配分とサスペンション特性に合わせた制御モデルを採用しました。特に垂直周波数に対する感度をベースに、タイヤの接地面を最適化します。

操作系では、フロントとリアのアクスル間の反応時間は6.5% 短縮され、ステアリングホイールの操作量も2.5%削減されました。GTC4Lussoと同様、後輪操舵システムによって、車輌の動きの予測と操作が簡単になり、限界域でのコントロール性を向上させます。

サイドスリップコントロール3.0(SSC3)は、GTC4Lusso Tの車体各部と車体制御系と連動することで、あらゆる状況下でもグリップコンディションに合わせて車輌の挙動を制御します。SSC3は、車体各部に設置したセンサーとグリップ予測からの情報を元に、リアルタイムで横滑りを検知し、各システムに取るべき動きを伝達します。車の挙動は、遭遇する様々な状況に合わせて、より精度を高め、正確にコントロールされるようになったことを意味します。

F1-TracとE-Diff電子ディファレンシャルの統合によって、左右後輪のトラクションとトルク伝達の最適化が図られました。また、ミディアムグリップ路面でのコントロール性も向上させています。

マネッティーノには5つ(Ice、Wet、Comfort、Sport、ESC OFF)の設定が用意されており、車体の構造と運動性能に加えて、後輪ステアリングとE-Diffのポテンシャルを際立たせます。2つのシステムの複合効果により、エンジンからのトルクは効率的に左右後輪に分配され、複雑なグリップ路面における左右ホイールの、それぞれ異なるスリップ量をコントロールします。後輪ステアリングは、ヨー角の予測を容易にし、必要なステアリング操作の修正量と頻度を削減させ、ターンイン、コーナリング、コーナー脱出時までの全ての過程で威力を発揮します。

デザイン

フェラーリのスタイリング・センターでデザインされたGTC4Lusso Tは、流れるような究極のラインとテーパー・シェイプを備えた、革新的なシューティングブレーク・クーペです。キャビンは、レザーの匠人の技のような洗練されたエレガンスと、特にインターフェイスで顕著なスポーティー・メタルおよびカーボンファイバー・パーツが見事に調和しています。

GTC4Lusso Tのユニークなデュアルコクピット構造は、ドライバーだけではなく、パッセンジャーにもドラインビング・エクスペリエンスを存分に味わってもらうためにデザインされました。最新バージョンとなったインフォテインメントシステムには、10.25インチのHDタッチスクリーンが搭載されています。

諸元

エンジン
形式:V8 – 90° ターボ
総排気量:3,855cc
ボア&ストローク:86.5mm x 82mm
最高出力**:449 kW(610CV)at 7,500rpm
最大トルク:760Nm at 3,000 -5,250rpm
最高回転数:7,500rpm
圧縮比:9.4:1

サイズ&重量
全長:4,922mm
全幅:1,980mm
全高:1,383mm
ホイールベース:2,990mm
フロント・トレッド:1,674mm
リア・トレッド:1,668mm
空車重量*:1,865kg
乾燥重量*:1,740kg
前後重量比:46% フロント – 54% リア
トランク容量:450 l
燃料タンク容量:91 l

タイヤ
フロント:245/35 ZR20”; 8.5”J x 20”
リア:295/35 ZR20”; 10.5”J x 20”

ブレーキ
フロント:398mm x 38mm
リア:360mm x 32mm

トランスミッション&ギアボックス
4WS/ 7-speed F1 DCT/E-Diff

電子制御システム
SSC3/CST with F1 TRAC システム, ESP 9.0 プレミアム with ABS Evo/ SCM-E

パフォ―マンス
最高速度:320km/h 以上
0-100km/h 加速:3.5秒
0-200km/h 加速:10.8秒
100-0km/h 制動距離:33m
200-0km/h:137m
乾燥重量/出力:2.85kg/cv

燃料消費量&CO₂排出量
燃料消費量***:11.6 l/100km
CO₂排出量***:265gCO₂/km

* 均一性のためkWとhpを併記。98RONの燃料を使用
**特定のオプションを装着
***ホモロゲーションに従う


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