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パーソナルモビリティを再定義:ボタンをタッチするだけで「自動運転」を実現【フォルクスワーゲン グループ ジャパン】

2017年3月8日

「Sedric(セドリック)」フォルクスワーゲングループ初のコンセプトカーは、ブランドを横断するアイディアプ
 ラットフォームとしての役割を担う
持続可能で安全なモビリティの革新的コンセプト
「自動運転」車両は、フォルクスワーゲングループの未来戦略における中心的要素


2017年3月6日ウォルフスブルグフォルクスワーゲングループ(以下:VWグループ))は、パーソナルモビリティを再定義します。フォルクスワーゲンは、道路交通における統合された未来のモビリティコンセプトを提示する最初の自動車メーカーです。このコンセプトには「自動運転」を実現するためにゼロから開発されたコンセプトカーも含まれます。「Sedric(Self-driving car)」は、個人的なニーズや願望を満たしつつ、ボタンひとつの操作で簡単、持続可能で、快適かつ安全に誰もが利用できるパーソナルモビリティの革新的な形を具体的に示すものです。VWグループが発表するこの最初のコンセプトカーは、ブランドを横断するアイディアプラットフォームとしての役割を担っています。「Sedric」は、VWグループの未来戦略において、中心となる「完全自動運転」に焦点を当てたクルマです。

VWグループは、その傘下ブランドと共に、数多くの国々でパーソナルモビリティの「民主化」を実現してきました。またフォルクスワーゲンは、新しいモビリティコンセプトにより、先進及び安全技術を全ての人々が利用できるようにしていきます。「Sedric」は、このモビリティソリューションの中核を担うコンセプトカーです。同時に、革新的な制御システムと連動することで、「自動運転」という概念に、まったく新しい意味合いを付け加えます。このクルマの操作は、ボタンひとつにタッチするだけです。そうすると、「Sedric」が自動的にやってきて、乗員を目的地まで快適かつ安全に連れていってくれます。


戦略
自動車の設計、開発、製造、マーケティングは、VWグループの未来戦略において引き続き、重要な役割を果たします。その一方で、スマートモビリティソリューションに関する部門もグループおよびその傘下のブランドが擁する新たな部門として同じ重要性を持って設立されます。モビリティサービスプロバイダーである“Gett”への投資とモビリティサービスプロバイダー“MOIA”の設立は、このロードマップの重要なステップとなるものです。

VWグループ史上最大の改革プロセスは、未来のプログラム「Together -Strategy 2025」と共に開始されました。このグループ戦略は世界有数の自動車メーカーが、サステイナブルモビリティの世界的なリーディングプロバイダーへと変貌を遂げるための道を切り拓くものです。中核ビジネスの改革と新しいモビリティソリューション部門の設立は、未来の成長の基盤となります。

将来的に「完全自動運転」車両は、多くの人々にとって体験できるモビリティをより豊かなものにするでしょう。車両を集中的に使用することを基本とするモビリティコンセプトは、車両に必要なスペースを減らし、エネルギー消費を抑えるとともに、より安全で持続可能になります。このコンセプトは、大人、子供、年配や身体の不自由な方々、クルマあるいは免許を持っていない都市生活者や、初めての訪問先で、即座に快適な方法でA地点からB地点へと移動したいと考えている旅行者などすべての人々の用途に合ったモビリティを提供することになるでしょう。


グループにとって初のコンセプトカー
「Sedric」は、VWグループによる最初のコンセプトカーであると共に「レベル5の完全自動運転」を実現するために作られたグループ内で初めてのクルマでもあります。別の言い方をすれば、このクルマは、「ドライバー不要」であることです。「Sedric」は、ポツダムにあるVWグループの「Future Center Europe(フューチャーセンターヨーロッパ)」とウォルフスブルグのVWグループ研究部門が協力して考案、設計、開発、製造されました。

「Sedric」は、VWグループによる「自動運転」のアイディアプラットフォームの先駆けとなるクルマです。同時に、新たな形態による数多くのパーソナルモビリティコンセプトの「生みの親」となるクルマです。まもなく、グループ傘下の各ブランドから「Sedric」の「子供」または「孫」となるクルマが登場するでしょう。それらのクルマは、各ブランド独自のデザインで製作され、テーラーメイドされたお寵様専用の装備を特徴とするでしょう。


モビリティ体験
「Sedric」は、誰もが簡単に利用できるパーソナルモビリティのアイディアと、誰もが利用可能で直感的かつ容易に理解できる操作コンセプトを融合しています。その「ボタン」は、ユーザーと「Sedric」との接点、つまり、まったく新しいモビリティ体験への入口です。ボタンにタッチするだけで、誰もが、いつでも、どこからでも移動することができます。コントロールエレメントは、プッシュボタンおよびリングから構成されています。このリングは、「Sedric」の到着時間を色のシグナルで表示すると同時に、視覚に障害を持つ方々のためにバイブレーションによるシグナルも提供します。


家族の友人や仲間のような存在
この革新的なコントロールエレメントは、世界中で通用するユニバーサルなモビリティIDとして機能します。出張や旅行先では、自宅に居る時と同じように、ボタンを押すだけで、「Sedric」は、「自動運転」による共有モビリティビークルとして、ユーザーの元へやってきます。

「Sedric」は、共有モビリティビークルとして、VWグループのモビリティサービスプロバイダーが擁するフリート車両の一部を構成します。その一方で、VWグループブランドの1モデルとして、「Sedric」を個人的に購入することもできます。フォルクスワーゲンは、多くの人々が、将来的にも個人的にクルマを所有したいと考えていると確信しています。なぜならば、この新しいクルマは、インテリジェントで、つねに利用可能で、個別の機能を搭載することができるからです。

「Sedric」は、子供たちを学校に送迎し、両親をオフィスまで連れて行き、自律で駐車スペースを探し、注文した品物を回収し、駅に到着した来寵を出迎え、息子をスポーツから連れて帰ってきます。これらはすべて、ボタン操作、ボイスコントロール、またはスマートフォンアプリを使用して、完全に自動的、確実かつ安全に行うことができます。


ユーザー体験
「Sedric」の開発目標は、モビリティシステム全体と同様に明確に定義されていました。それは、徹底的に無駄を排し、できるだけシンプルに、しかも、完全に直感的に操作できるというものでした。ボタンを押すだけで「Sedric」は、事前に指示した時間に正確に到着します。

「Sedric」はユーザーを認識して、両開きのドアを解放します。ドアの開口部は広く、そして高いため、荷物を持ったままでも簡単に乗り込むことができます。広々とした室内には、乗員のバッグやスーツケースを置く十分なスペースが用意されています。


アシスタントとの会話
室内に乗り込むと乗員は、「Sedric」に話しかけることができます。乗員は目的地、そこへの行き方、走行時間、現在の交通状況、あるいは途中での休憩といった内容について、あたかも個人的なアシスタントに話すように、「Sedric」に語りかけることができます。乗員は、走行中の時間を自由に活用できます。「Sedric」のフロントウィンドウは、コミュニケーションとエンターテインメントセンターとして機能するオーグメンテッドリアリティ(拡張現実)による大型OLED(有機EL)ディスプレイとなっています。もちろん、乗員はシートに深く腰掛けて、目を閉じてリラックスすることも可能です。


デザイン体験
「Sedric」を製作するために採用されたデザイン言語は、フレンドリーかつ人々の共感を呼ぶもので、一目見ただけで人々に安心感を与えるというものです。「Sedric」は、力強い流線形を描くサイドシェイプと安定感のあるルーフピラーにより、堅牢、安全で信頼できるクルマという印象を与えます。左右に開くドアは、ルーフ部分まで伸びています。大きなドア開口部により、乗寵は快適かつ容易に乗り降りできます。

「Sedric」は、都市やその周辺部、あるいは郊外でも活躍することになるでしょう。その優れたボディコンセプトにより、コンパクトな車体と広い室内を実現しています。「Sedric」は、伝統的なクルマのプロポーションにとらわれることなく設計されているため、ボンネットやショルダーといった既存のエレメントを備えていません。

新しいエンジニアリング構造により、ひとつの大きな塊から削り出したようなボディが生み出されました。「Sedric」は、完全な電気自動車です。フラットなバッテリーパックは、前後のアクスル間に搭載され、コンパクトな電動モーターはホイールの高さに設置されています。エアコンディショナーや「自動運転」用の電子知能などのシステムは、コンパクトな前後オーバーハングに配置されています。


自宅に居るような快適性
既存のクルマとの決定的な違いは、室内に乗り込めばすぐに分かります。「Sedric」はドライバーを必要としません。ステアリングホイール、ペダル、コックピットなどもありません。そのため、まるで自宅にいるような、まったく新しい寛ぎの世界が創出されています。「Sedric」の室内は、厳選された素材による、快適なラウンジと表現できるでしょう。その一例は、広々としたシート生地に使用されているバーチレザーです。このレザーは、触り心地の良い自然素材です。


新しいインテリジェンスと新しい効率
インテリアの2+2デザインにより、車両のフロア面積を最大限に活用することが可能になりました。2座のリヤシートは、とても快適なソファとして機能します。巧みな設計により、優れた外気循環とエアコンディショナーシステムを実現しています。

「Sedric」には、いわゆるグリーンテクノロジーが採用されています。リヤウィンドーの前方に設置された空気清浄器は、竹炭を使用した大きなエアフィルターの効果を高めています。

大きなウィンドーからは、外の景色が良く見えます。また、大型で高解像度のOLEDスクリーンは、透明になっているため、スクリーンを通して車両前方を見ることもできます。


詳細は、www.discover-SEDRIC.comから入手可能です。








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