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次世代のクリエイターをLEXUSが育成・支援する国際デザインコンペ 「LEXUS DESIGN AWARD 2017」入賞作品発表【トヨタ自動車】

2017年1月31日

LEXUSは、全世界の次世代を担うクリエイターを対象とした国際デザインコンペティション、「LEXUS DESIGN AWARD*1 2017」の入賞作品を決定した。同コンペティションは豊かな社会とより良い未来をつくり上げる“DESIGN”と、アイデアを生み出す気鋭のクリエイターの育成・支援を目的に、2013年に創設。5回目を迎える今回は、“YET”(二律双生)をテーマにデザインを募集し、世界63カ国から1,152作品の応募があった。

“YET”とは、相反するものを互いに妥協させるのではなく、調和させることで更なる高みを目指し、新しい価値や感動を生み出すLEXUSのものづくりのDNAのひとつ。「快適な乗り心地」と「心躍るようなドライビングダイナミクス」の両立など、ブレークスルーを促し、潜在する創造力をかきたてる“YET”の思想により、LEXUSは未来のモビリティをかたちづくるデザイン・技術の先見性を見出していくことを目指している。

昨年11月、世界中で活躍する審査員・メンターが一堂に会し、厳正な審査を経て入賞12作品を選出した。入賞12作品の内、4作品の受賞者は、昨年に続いてメンターを務める建築家・デザイナーのネリ・アンド・フー(Neri & Hu)、デザイナーのマックス・ラム(Max Lamb)氏、デザイナー・建築家のエレナ・マンフェルディーニ(Elena Manferdini)氏、アーティスト・建築家のスナーキテクチャー(Snarkitecture)から助言を受け、プロトタイプを制作する。

これらプロトタイプ4作品は、最終選考に残った他の8入賞作品のパネルと共に、2017年4月にイタリア・ミラノで開催されるミラノデザインウィーク2017*2のLEXUS会場にて4月3日(プレスプレビュー・授賞式)より9日まで展示され、入賞者には、会場にて、自身の作品についてのプレゼンテーションを行う機会が提供される。また、会場での最終審査を経てプロトタイプ4作品の中から「LEXUS DESIGN AWARD 2017」の頂点となるグランプリ1作品を決定する。

入賞作品の詳細、審査会の様子は、以下のLEXUS DESIGN AWARD 2017公式ホームページに掲載(LexusDesignAward.com/jp)。
なお、LEXUS会場の全容については、2月中旬に同じくLexus International公式ホームページにて発表予定。

*1 豊かな社会をつくり上げる“DESIGN”と、より良い未来づくりのためのアイデアを生み出す気鋭のクリエイターの
    育成・支援を目的に、2013年に創設した国際デザインコンペティション。
*2 イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインエキシビション。家具メーカーやファッションブランドが独自性
    をアピールする様々なイベントを開催。ミラノサローネとも呼ばれる。2015年のインスタレーション「LEXUS –
    A JOURNEY OF THE SENSES」は、公式コンペティション「Milano Design Award Competition」におい
    て、「Best Entertaining賞」を自動車会社として初めて受賞するなど高い評価を受けた。

LEXUS DESIGN AWARD 2017 プロトタイプ制作作品


LEXUS DESIGN AWARD 2017 パネル展示作品


審査員/メンタープロフィール
審査員:

パオラ・アントネッリ(Paola Antonelli)氏/キュレーター
1994年よりニューヨーク近代美術館(MoMA)勤務。現在、研究開発部門責任者であると同時に、建築、デザイン部門のシニアキュレーター。1995年「現代デザインに見る素材の変容」展覧会がMoMAのキュレーターとしての初監修展。ダボスの世界経済フォーラム(ダボス会議)などの講演や、建築・デザインの国際的コンペの審査員も務めている。デザインが世界的に影響力のあることが深く認識されるまで、その理解を広めることを目標としており、現代デザインに関する幾つかの特別展を主幹している。

アリック・チェン(Aric Chen)氏/キュレーター
米国出身。香港の西九龍文化地区に新設された映像文化博物館、M+のデザインと建築担当のキュレーターに新任。前職は2011年、2012年度の北京デザインウィークのクリエイティブディレクター。それまでは、ニューヨークでインデペンデントのキュレーター、ライターとして、ニューヨーク・タイムズ、メトロポリス、ファースト・カンパニー、アーキテクチュラル・レコード、PIN-UPなどの新聞・雑誌で活躍してきた。
伊東 豊雄(Toyo Ito)氏/建築家
1965年東京大学工学部建築学科卒業。主な作品に「せんだいメディアテーク」、「多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)」、「2009高雄ワールドゲームズメインスタジアム(台湾)」などがある。現在進行中のプロジェクトに「台中メトロポリタンオペラハウス(台湾)」などがある。受賞歴には日本建築学会賞作品賞、ヴェネチア・ビエンナーレ「金獅子賞」、プリツカー建築賞などがある。
バーギット・ローマン(Birgit Lohmann)氏/デザインブーム編集長
ハンブルグ生まれ。工業デザインをフィレンツェで学び、1987年よりミラノを拠点に活動。イタリアを代表する建築家やデザイナーと共にデザイン、製品開発を行う。イタリア司法省や国際的なオークションハウスで働くと共に、世界中の著名大学で工業デザインの講演を行っている。1999年にdesignboomを共同創設し、現在は編集長、教育プログラム代表、エキシビションキュレーターとして活動。
アリス・ローソーン(Alice Rawsthorn)氏/デザイン評論家
ニューヨーク・タイムズ国際版のデザイン評論家。毎週発信のデザイン・コラムは世界中のメディアで掲載されている。ホワイト・チャペル・ギャラリー、マイケル・クラーク舞踊団の評議員、チャイセンヘール・ギャラリーの主任評議員。近著はデザインが過去、現在、未来の生活に与える影響についての“Hello World: Where Design Meets Life”(ハーミッシュ・ハミルトン刊)。
澤 良宏(Yoshihiro Sawa)/Lexus International Executive Vice President
京都工芸繊維大学意匠工芸学科卒業。1980年入社。カローラなどの小型車外形デザインを担当。米国駐在、内外装デザインを経て、異色のデザイナー出身チーフエンジニアとして、アイゴの開発を担当し、2013年には常務理事に就任。2016年4月に常務役員、Lexus International Executive Vice Presidentに就任。


メンター:

ネリ・アンド・フー(Lyndon Neri & Rossana Hu)/建築家・デザイナー
上海に拠点を置くネリ&フー・デザイン・アンド・リサーチの共同創立者。専門領域を越え、様々な国の多岐に渡るプロジェクトに取り組み、建築に新しい変化を起こしている。プロジェクトのひとつひとつは、独特の文化・社会的コンテクストの問題を抱えている。建築・インテリアデザイン・プランニング・グラフィック商品等のデザインをしていく中で生まれた、“コンテンポラリーな建築の取り組みは、従来の建築の枠を超えている”という気づき。それをもとに、各プロジェクトで異なる文化・社会的課題への理解と、徹底的なリサーチに基づいたデザインを行う。彼らの仕事は、繊細でありながら、材料、フォルムや光のダイナミックなインタラクションに根ざしており、2014年「Wallpaper* Magazine」のデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞、2013年には、U.S. インテリア・デザインの殿堂入りを果たした。

マックス・ラム(Max Lamb)氏/デザイナー
家具・プロダクトデザイナー。その繊細なデザインは、創作に関する幅広い知識と素材へのこだわり、そして作り手としての確かな技術によって生み出される。英国のコーンウォール出身で幼い頃から自然に触れて育ち、そこで育まれた好奇心は、やがてロイヤル・カレッジでのデザイン・プロダクト修士号取得、次いでデザインを実践するワークショップの創設へと繋がる。素材と制作のプロセスには、伝統的な手法を重んじながらも斬新な手法を追求し、その実験的かつ実理にかなった家具・プロダクト創作は、率直かつ明瞭である。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでデザイン・プロダクトを教える傍ら、世界中の企業や機関に対し、定期的にデザイン・ワークショップを開催している。
エレナ・マンフェルディーニ(Elena Manferdini)氏/デザイナー・建築家
エレナ・マンフェルディーニは、米国カリフォルニアのヴェニスに拠点を置くアトリエ・マンフェルディーニの創業者兼オーナー。ロサンゼルス現代美術館(MOCA)のパビリオンをはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地でデザイン、アート、建築など様々なプロジェクトを手がけており、スワロフスキー、セフォラといった世界的企業とのコラボレーションでも知られている。彼女の作品は、Elle、Vogue、New York Timesなど世界各国のメディアでも取り上げられ注目を集めている。また、自らが委員長を務める南カリフォルニア建築大学で教鞭をとる傍ら、マサチューセッツ工科大学、プリンストン大学、清華大学、バウハウスなど、さまざまな大学でも精力的に講義を行っている。最近では2013年、作品のオリジナリティが認められ、ロサンゼルス市文化課のCOLAフェローシップを与えられた。2011年、アメリカアーティスト協会の助成金の対象にもなった。また同年、AlessiのBlossom designでGood Design Awardを受賞している。
スナーキテクチャー(Snarkitecture)/アーティスト・建築家
スナーキテクチャーは、2008年にダニエル・アーシャムとアレックス・ムーストンにより結成された、アート・建築領域において常に新たな挑戦を続けるユニット。二人はニューヨークのクーパー・ユニオン大学在籍時より共にアートと建築の融合に興味を持ち始め、ユニットの初仕事としてDior Hommeのプロジェクトを手掛けた。スナーキテクチャーのユニット名は、ルイス・キャロルの詩“The Hunting of the Snark”に由来する。様々な建築空間プロジェクト・機能的オブジェを発表し続けるスナーキテクチャーは、作品を通して、新たな物に出会う驚きを提供し、想像を超えた空間を生み出している。








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