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世界最大音量 車載市場向け表面実装型圧電サウンダの量産開始【村田製作所】

2017年1月11日

要旨

㈱村田製作所はこのたび、車載市場向けに世界最大音量の表面実装型圧電サウンダ(ブザー)*1を開発しました。2016年10月より量産を開始、サンプル価格は200円/個です。本商品は、2017年1月18日~1月20日に東京ビックサイトで開催される「カーエレクトロニクス技術展」に出展いたします。

補足

車載市場では、将来の自動運転の実現に向け、ADAS(先進運転支援システム)の技術開発、普及が進んでおります。
マンマシンインターフェース*2のひとつとして搭載されている発音部品においても、運転中の警告音・報知音用途で一層の大音量化が求められています。他方、従来のピンタイプ型ブザーは、実装状態のばらつきによる特有の実装異常や音色が変化する異音の問題があります。そのため、高信頼性が求められる車載市場向け発音部品では、リフロー実装対応部品の要求が高まっています。
これらの要求に対して、当社では独自の材料技術と高精度な加工技術を応用し、当社従来品の約4倍(10~12dB増)の音圧を実現した高品質な車載用の表面実装型圧電サウンダを商品化しました。今後、スピードメーター、パワースライドドア、パワーテールゲート、パーキングアシストシステムなどへの採用拡大を目指してまいります。

製品サイトURL

PKMCS1818E20A0-R1

特長

・表面実装型圧電サウンダとして世界最大音量・最高音圧を実現
Typ:100dB(2kHz、+12Vo-p方形波、10cm)

・製品サイズ
18.0×18.0×8.0(mm)

・広い動作温度範囲
-40~+105℃までの車室環境温度に対応

・リフロー実装、テーピング梱包対応
実装異常、異音対策として有効なリフロー実装に対応

・軽量(1g以下)、電磁ノイズが無い
磁石やコイルを使わないシンプルな構造のため、電磁ノイズによる周辺回路への影響が少なく、機器の軽量化に貢献

・低消費電力
電磁タイプと比較して、数十分の一の低消費電力

用語説明

*1 圧電サウンダ(ブザー):電気的信号を加えると振動するという圧電特性を利用して音源部を振動させ発音する部品。 圧電サウンダは圧電振動板をプラスチックケース(共鳴器)に組み込んだもので、外部からの信号入力によって音が発生する。圧電ブザーは圧電サウンダのケース内に発振回路が内蔵されたもので、直流電圧(例えば乾電池)を加えるだけで音が発生する。今回商品化したものは、表面実装型圧電サウンダ。

*2 マンマシンインターフェース:人間と機械が情報をやりとりする際に仲介となる機器やソフトウエア、プログラムなどのこと。



ムラタについて
㈱村田製作所は、ファンクショナルセラミックスをベースとした電子デバイスの研究開発・生産・販売を行っており、材料から製品までの一貫生産体制を構築しています。またムラタ製品の90%以上は海外で販売されており、国内外にグローバル会社を展開しております。








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