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ピオセラン®を使用した座席シート部材がトヨタ自動車「C-HR」に採用【積水化成品工業】

2016年12月19日

ピオセラン®を使用した座席シート部材がトヨタ自動車「C-HR」に採用


積水化成品工業㈱(本社:大阪市北区西天満2-4-4、社長:柏原正人)の、「ピオセラン」(ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体)が、トヨタ自動車の新規車種「C-HR」に座席シート部材として採用されました。


【採用の概要】
当社「ピオセラン」を使用した座席シート部材が、2016年12月に発売されたトヨタ自動車㈱の新規車種「C-HR」に採用されました。今後はトヨタの各グローバル拠点で順次発売される同車種に対しての供給も計画しています。
当社独自のポリマーハイブリッド技術を採用した「ピオセラン」は、ポリスチレンの剛性とポリオレフィンの緩衝性の両方が備わった優れた性能があります。さらに最近では、成形金型と成形品(発泡体)の寸法の差異が小さいという寸法の再現性や、温度変化に対する寸法変化が小さいなどの寸法安定性に優れている点も大きなメリットとして注目されています。
従来では、ウレタンと固定具であるワイヤーを手作業で組み立てていた座席シートを、「ピオセラン」の優れた寸法安定性を活かして、ワイヤーと「ピオセラン」を一体成形する技術を確立し、組み立て工数を大幅に削減することに成功しました。さらに、この一体成形品を芯材とすることによって、座席シートのウレタン使用量を削減して、軽量化を成し遂げたことが今回の「C-HR」への採用につながりました。これにより、工数削減によるコストダウンと、軽量化による燃費改善効果や環境負荷軽減が期待されています。
また、「ピオセラン」特有の衝撃吸収性能によって、万一の事故の際、乗員が座席に沈み込むことを防ぎ、衝撃を吸収する効果も備えています。今後も他車種への採用拡大に向けて取り組み、安全性の向上にも貢献していきます。
当社は、原料開発から部材設計を取り入れた成形まで一貫して行う世界でも数少ないメーカーです。お客様のご要望にお応えすることを第一と考え、発泡プラスチックス素材の開発を継続してきました。当社がこれまで培ってきた豊富な部材開発の設計提案力や製造実績・グローバル対応が、今回の採用につながったものと考えています。









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