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米国で信号機と自動車をネットワークで接続【アウディ ジャパン】

2016年12月9日


本格的な車両対インフラストラクチャー(V2I)サービス
このサービスは、Audi A4およびQ7とともにラスベガスで開始
市街地の自動運転にはネットワーク化が不可欠


信号機が赤から緑に変わるタイミングが事前にわかっていたら、これまで以上にリラックスして、効率的な運転ができるはずです。アウディは自動車と都市インフラの接続を試み、自動運転に向けて重要な一歩を踏み出します。ラスベガスでは、新型Audi A4とQ7モデルに信号機の情報が表示されるようになります。今後このシステムは、米国内の他の都市に拡大するとともに、ヨーロッパでも導入が計画されています。トラフィックライトインフォメーションは、クルマの流れを最適化し、時間を節約し、環境への負担を軽減させます。

アウディ オブ アメリカは、北米の複数の都市と協力、交通インフラストラクチャーを改善して、V2Iテクノロジーに対応します。「リアルタイムに交通インフラストラクチャーと情報を交換します。ドライバーは自分の運転パターンを道路状況に合わせて、今まで以上にリラックスし、抑制を効かせた方法で市街地を通行できるようになります」と、AUDI AGエレクトロニクス開発責任者のアンドレアス ライヒは説明しています。「アウディをスマートシティと接続して、エネルギー効率を向上させます。その後、V2Iサービスも導入し、クルマをインタラクティブなモバイルデバイスにします。この開発の到達点には、自動運転も視野に入っています。」

第一段階として、2016年6月以降に製造され、アウディコネクトを搭載した米国向けAudi A4およびQ7全モデルには、この機能が搭載されています。米国では地方自治体の交通管制センターが、信号機データをアウディのプロジェクトパートナーであるトラフィックテクノロジーサービシス(TTS)に提供します。TTSはデータを処理して、4G/LTEといった高速インターネットサービス経由で、リアルタイムでアウディのオンボードコンピュータに情報を送信します。

トラフィックライトインフォメーションV2Iコンポーネント初の機能は、「Time-to-Green」と命名されています。アウディバーチャルコクピットまたはヘッドアップディスプレーを介して、制限速度内で走行した場合に、信号が緑になるかどうかを確認することができます。信号が緑に変わらない場合は、緑に変わるまでの時間がカウントダウンされるため、ドライバーはあらかじめアクセルを緩めてスピードを調整することができます。ヨーロッパのパイロットプロジェクトでは、この信号機情報のおかげで先を見越した運転ができるようになり、交通の流れに良好な効果をもたらすことがわかりました。「弊社のテストでは、赤信号で完全に停止する車両数が20パーセント前後も減少しました。ドライバーにとっては時間の節約になり、パイロットプロジェクトでは約15パーセント燃料が節約できることも確認されました」と、アウディトラフィックライトインフォメーション プロジェクトマネージャー ミハエル ツヴェックは語っています。

アメリカでは、アウディの顧客が最初にこのサービスを利用することができます。アウディによるトラフィックライトシステムの開発によって、将来的に他のブランドの顧客にも利益がもたらされます。テクノロジーが普及すれば、都市計画担当者が交通渋滞の理由を把握できるようになり、信号を変えるタイミングを最適化することが可能になります。

将来的に、トラフィックライトインフォメーションがスマートナビゲーションとリンクされれば、新たなコンセプトのきっかけとなる可能性もあります。たとえば、信号機の「グリーンウェーブ」(信号が緑になっている状態)をルート選択に応用することができますし、Audi e-tronモデルでは、赤信号で減速する際にバッテリーを回生させ、これまで以上に効率的に制動エネルギーを活用することもできます。

アウディは、このテクノロジーをヨーロッパにも応用することを考えています。ベルリン、インゴルシュタット、ガルミッシュ-パルテンキルヒェン、ヴェローナの各都市では、すでに広範囲なパイロットプロジェクトが存在します。たとえば、ベルリンでは、市街地の約700基の信号がこのサービスと接続されています。ただし、ヨーロッパ全域には、まだ統一データ規格やデジタルインフラストラクチャーが存在しません。 「ヨーロッパでは、交通インフラストラクチャーが個々に開発され、統合されていないために交通テクノロジーが多岐にわたっています。そのため、私たちはデータの共通化を進めています。これが完了すれば、ヨーロッパにもトラフィックライトインフォメーションを提供できるようになるでしょう」とミハエル ツヴェックはコメントしています。

ビデオ資料はこちら
https://youtu.be/nUhzYQyGVCw

(この資料はAUDI AG配信プレスリリースの翻訳版です)









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