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マイクロフォーカスX線透視装置向け新ソフトウェア2点の発売について【島津製作所】

2016年11月28日

当社のマイクロフォーカスX線透視装置「SMX-1000 Plus」および中国や東南アジア向けの「SMX-800」に対応する、リチウムイオン電池を自動計測して判定する「リチウムイオン電池計測パッケージ」と、BGAのボイド率やはんだの面積比率を自動計測して判定できる「BGAボイド率/面積比率計測パッケージ」という新ソフトウェア2点を発売しました。検査者が目視で合否を判定している検査の自動化・省力化に貢献します。


【「リチウムイオン電池計測パッケージ」の概要】
リチウムイオン電池の透視画像に対し、設定された一定の判定基準に従って電極の巻ずれや電極の高さの差などを自動計測し、合否を自動判定するソフトウェアです。(筒型電池には対応していません)


【「BGAボイド率/面積比率計測パッケージ」の概要】

実装基板の透視画像に対し、設定された一定の判定基準に従ってBGA(はんだボールを格子状に並べた電極形状をもつパッケージ基板)のボイド率や三端子レギュレータICなどのはんだのボイド率(濡れ性)を計測し、合否を自動判定するソフトウェアです。(両面実装など他の部品が重なっている部位は測定対象外です)


【新ソフトウェア開発の背景】
スマートフォンやウェアラブル機器などの発達にともない、リチウムイオン電池業界においてはより小型で大容量な製品の需要が拡大しています。同時に、電池の破裂・発火などの製品事故を防ぐため、X線透視による出荷検査の重要性がさらに高まっています。電子基板の業界においても、表面実装型部品の普及により、X線によるはんだの検査は必要不可欠なものになっています。

透視画像を目視して合否判定をすることも一般的である一方、検査におけるヒューマンエラー対策や一定基準での検査を目的に、最終製品メーカーは、サプライヤーに対して検査を自動化するよう要求を強めています。特定の検査ではインラインのX線自動検査装置が用いられているものの、装置は大型で高価な傾向があり、用途が限られることから、導入ができないユーザーも数多く存在しています。


【新ソフトウェア導入のメリット】
使い勝手に優れた当社の汎用マイクロフォーカスX線透視装置に本ソフトウェアを導入することで、複数台の装置に対して担当者が1人でも検査を進めることができるようになるだけでなく、長時間画面を見続けている検査担当者自身の負担も軽減することができます。多品種少量の製品製造現場における抜き取り検査や、部品の出荷検査工程で使用されることを想定しており、シンプルな操作で素早く連続した検査を可能にします。


【価格】
「リチウムイオン電池計測パッケージ」:236万円(税別)※
「BGAボイド率/面積比率計測パッケージ」:236万円(税別)※
※ 「SMX-1000 Plus」と組み合わせる場合の価格(計測用モニタ含む)








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