ニュース

新製品「LTC3256」を発売開始【リニアテクノロジー】

2016年8月12日

インダクタなしで消費電力を低減する高電圧デュアル出力降圧チャージ・ポンプ


リニアテクノロジー㈱は、インダクタを使用せずに、高効率で、1つの正電圧入力から5Vおよび3.3Vの降圧電源を生成する、高集積、高電圧、低ノイズのデュアル出力電源「LTC3256」の販売を開始しました。LTC3256は、裏面に放熱パッドが付いている熱特性が改善された16ピンMSOPパッケージで供給されます。EグレードとIグレードは-40℃~125℃、Hグレードは-40℃~150℃、MPグレードは-55℃~150℃の動作温度範囲で仕様が規定されています。Eグレードの参考単価は2.95ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.lineartech.co.jp/product/LTC3256)。

このデバイスは5.5V~38Vの広い入力電圧範囲を特長とし、個別にイネーブルされる2つの出力を備えています。
これらの出力は5V/100mA電源と3.3V/250mA低損失(LDO)レギュレータで、合計350mAの出力電流を供給可能です。このようにレギュレータを組み合わせることにより、デュアルLDOソリューションに比べて消費電力をかなり削減します。たとえば、入力電圧が12Vで、両方の出力に最大負荷が接続されている場合、LTC3256を使用すれば消費電力が2W 以上減少します。LTC3256はISO26262準拠システムの診断カバレッジに対応するように開発されており、数多くのセーフティ機能やシステム監視機能を搭載しています。このデバイスは、自動車用ECU/CANトランシーバ電源、産業用/テレコム用ハウスキーピング電源、汎用で低消費電力の12Vから5Vおよび3.3Vへの変換など、高電圧入力から低ノイズの低電圧電源レールを得ることが必要なアプリケーションに適しています。

LTC3256は、できるだけ広い動作範囲でチャージ・ポンプを2:1モードで動作させて効率を最大限に高め、VINと負荷の条件に応じて必要であれば自動的に1:1モードに切り替わります。入力電流制御とソフト・スイッチングにより、伝導EMIおよび放射EMIを最小限に抑えます。暗電流は低く、両方の出力が安定化状態(無負荷)のときわずか20μA、シャットダウン時には0.5μAです。内蔵のウォッチドッグ・タイマ、独立したパワーグッド出力、およびリセット入力により、信頼できるシステム動作を保証し、フォルト監視を可能にします。また、バッファ付き1.1Vリファレンス出力により、セーフティが必須のアプリケーション向けのシステムの自己テスト診断を可能にします。LTC3256は、過電流フォルト保護、過熱保護、38V入力トランジェントに対する耐性などの追加のセーフティ機能も備えています。


LTC3256の特長 :
入力電圧範囲 : 5.5V~38V
個別にイネーブルされる5Vおよび3.3V固定出力
5V出力 : 最大100mA
3.3V LDO 出力 : 最大250mA
自動モード切替えのマルチモード降圧チャージ・ポンプ(2:1、1:1)
低暗電流
 両方の出力が安定化状態のとき(無負荷) : 20μA
 シャットダウン時 : <0.5μA
ISO26262準拠システムの診断カバレッジに対応できるように開発
システム診断用の1.1Vリファレンス出力
パワーオン・リセットおよびタイミングを調整可能なウォッチドッグ・コントローラ
出力ごとの過電流フォルト保護
過熱保護
動作接合部温度 : 最高150℃
熱特性が改善された16ピンMSOPパッケージ


リニアテクノロジーについて
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログIC の設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp


LT, LTC, LTM, Burst Mode,μModule, Over-the-Top, LTP及び会社ロゴはLinear Technology Corporationの登録商標です。FracNWizard 及びClockWizardはLinear Technology Corporationの商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。








リニアテクノロジー株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#リニアテクノロジー
#デバイス
#2016年8月12日