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鉄道分野におけるEMC試験の「ISO/IEC17025」試験所認定を取得【OKI】

2016年7月5日

鉄道分野におけるEMC試験の「ISO/IEC17025」試験所認定を取得
国内外で需要が高まる鉄道分野の国際規格の受託試験を提供開始


OKIグループの信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(社長:柴田 康典、本社:東京都練馬区、以下OEG)のEMCセンター(埼玉県本庄市)は、6月21日に鉄道分野におけるEMC(注1)試験の「ISO/IEC17025」に基づく試験所認定を取得、同日より同認定を取得した第三者試験所として試験受託サービスを開始しました。これにより多くの鉄道向け機器等の信頼性向上を目指していきます。

「ISO/IEC17025」は、試験および校正を行う試験所の能力に関する一般要求事項の国際標準規格です。公益財団法人日本適合性認定協会(以下JAB)(注2)などの第三者認定機関が該当規格に基づき審査を行い、基準に満たした試験所を「ISO/IEC17025」に基づく試験所と認定します。認定された試験所が発行する認定マーク付きの試験報告書は、相互承認協定(MRA)(注3)により、世界の認定機関で受け入れられます。

近年、鉄道分野では効率的な運行のための信号機器・列車運行管理システムや、安全確保のためのホームドア設置など、電子機器による制御が急増しています。これらの電子機器においては、その機器が外部の電磁波ノイズにより誤動作しないか、またその機器が発するノイズが他の機器に影響を与えないか、鉄道分野のEMC試験規格に従って試験する必要があります。

OEGは、2010年7月に情報技術や医療電気機器などの分野で既にEMC試験所認定を取得していますが、鉄道分野において同資格を取得したことにより、これまで以上に幅広く、複合的なシステムへの対応が可能となりました。また鉄道分野ではシステムごと海外へ販売するなど国際化が進んでいますが、お客様は、OEGの認定試験所を利用することにより、効率よく各種試験を実施し、国際的に通用する報告書を取得することができます。

OEGは今後も、さらに試験技術の向上や設備の充実を図り、認定試験所として対応範囲拡大をめざし、お客様の製品の開発・製造・販売を支援していきます。

新たに取得したJAB認定規格

鉄道関連
IEC62236-3-2、IEC62236-4、EN50121-3-2、EN50121-4
車上機器(信号機器含)や地上信号通信機器向け

情報・マルチメディア関連
CISPR32、EN55032
情報技術装置、音声・テレビ放送受信機とその関連機器向け

販売計画

標準価格         個別見積り
販売目標         年間3000万円
サービス提供開始時期   2016年6月21日

リリース関連リンク

「EMC試験」紹介サイト

用語解説

注1 : EMC(Electro-Magnetic Compatibility)
EMC(電磁両立性)とは電子、電気機器が発する電磁波(EMI:Electro Magnetic Interference)が他の機器やシステムに影響を与えず、また他の機器、システムからの電磁妨害を受けても影響を受けない(EMS:Electro Magnetic Susceptibility)ようにすること。

注2 : 公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)
ILAC(国際試験所認定会議)およびAPLAC(アジア太平洋試験所認定協力機構)のメンバーであり、日本での試験所認定機関である。

注3 : 相互承認協定(MRA:Mutual Recognition Agreement)
加盟諸国間での機器の認証を自国で実施し、加盟国はその結果を受け入れることを可能とする協定。



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本件に関するお客様からのお問い合わせ先
OKIエンジニアリング EMC事業部
電話 : 0495-22-8411
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