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インダクタ : 車載用電源系薄膜インダクタの開発と量産【TDK】

2016年4月12日

業界最小サイズ 2.0×1.6×1.0(mm)をラインナップ
動作温度保証範囲 -55~+150℃
AEC-Q200準拠


TDK㈱(社長:上釜 健宏)は、業界最高水準*の定格電流を実現した車載用電源系薄膜インダクタTFM201610ALMAシリーズを開発したことを発表します。

近年の自動車は、各種制御機能電装化をはじめ、通信、情報、自動走行運転等、搭載されるECUが増加傾向にあります。同時に多機能化を背景に省スペース化が課題となっており、小型高性能で信頼性の高い電子部品に対しての市場ニーズが高まってきております。

今回、新たにラインアップを追加しました薄膜インダクタTFM201610ALMAシリーズは、小型(L:2.0×W:1.6×T:1.0mm)でありながら、低直流抵抗かつ高い定格電流を実現し、電源回路の高効率化に寄与します。TDKのヘッド事業を通して培ってきた薄膜プロセスおよび受動部品事業を通して培ってきた材料プロセスを融合させたことによる、独自の薄膜パターンニング技術と、耐熱性の高い材料を使用し、製品の設計を最適化することで、車載用途に求められる高温環境下での使用に耐えることができる製品です。将来的には、動作温度保証範囲165℃ Max.に対応することを計画しています。

今後、他形状のラインナップ化、高インダクタンスの製品化を行い、多様な設計用途に対応できるパワーインダクタを提供します。

*2016年3月現在、TDK調べ

主な用途

ADAS(Advanced Driving Assistant System)

主な特長と利点

動作温度保証範囲 -55~+150℃
小型サイズ(L:2.0×W:1.6×T:1.0mm)により省スペース化へ貢献
安定した直流重畳特性による電源回路のリップル軽減

主な特性

生産・販売計画

サンプル価格 : 50円/個
生産拠点 : 日本
生産予定 : 5百万個/月(当初)
生産開始 : 2016年9月

TDK㈱について

TDK㈱(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な製品としては、各種受動部品※(製品ブランドとしてはTDK、EPCOS)をはじめ、電源、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2015年3月期の売上は約1兆800億円で、従業員総数は全世界で約88,000人です。

※ 主な製品は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等です。


製品の詳細情報は http://product.tdk.com/ja/catalog/datasheets/inductor_automotive_power_tfm201610alma_ja.pdf で参照できます。








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