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車載電源システムの設計を簡素化するマルチフェーズ55V同期整流昇圧コントローラを発表【インターシル】

2016年3月1日

高集積「ISL78227」と「ISL78229」、より小型で堅牢な設計を可能に


革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、ハイサイド/ローサイドMOSFETドライバを内蔵した2つの新しい2相55V同期整流昇圧コントローラを発表しました。新製品のISL78227とISL78229は高出力車載機器の設計を簡素化する、業界で最も堅牢性が高い高集積型昇圧コントローラです。12Vのバッテリ電源で動作し、200〜800Wのプレミアム・トランク・オーディオ・アンプ、スタート/ストップ・システム、ヘッドランプLEDストリング向けに、出力電圧を24V、36V、48Vに昇圧します。いずれのコントローラも、省ソリューション・サイズで昇圧DC/DCコンバータから高出力を供給する必要のある産業機器や通信機器の厳しい性能要件にも対応します。

ISL78227とISL78229は消費電力と熱特性の面で高いスケーラビリティを要求するシステム向けのモジュール設計を可能にします。5〜55Vの広い入出力範囲に対応しており、95パーセント超の効率を実現し、電力損失と発熱を低減します。4相対応として2つのコントローラをインターリーブ接続することができ、出力の効率的な倍増と入出力リップルの低減を実現し、必要なコンデンサの容量、基板面積、BOMコストの低減を可能にします。また、数々の保護機能を備えており、ほとんどの条件下で動作の維持が可能です。さらに、独自のソフトオン機能により、ソフトスタート完了後の不連続導通モード(DCM)から連続導通モード(CCM)へのスムースな移行を実現し、あらゆるスタートアップ条件下で電源の安全性を確保します。

ISL78227とISL78229はあらゆるシステム負荷要求に応じて出力電圧をリアルタイムでダイナミックに調整するユニークなエンベロープ・トラッキング機能も内蔵しています。例えば、エンジンがオフでラジオをオンにしている場合など、バッテリ電源電圧が低下した際には、オーディオ・アンプなどの各種部品の消費電力の低減が必要になります。スタート/ストップ・システムでのエンジン再始動などの過渡動作時にも、リアルタイム電圧調整が要求されます。また、ISL78229はデジタルPMBus™インタフェースにより先進的な制御、テレメトリ、診断が可能で、自動車用機能安全規格ISO26262(ASIL)への準拠を容易にします。内蔵PMBusインタフェースにより、異常状態への対応、システム・リカバリ、監視の設定に必要な専用テレメトリ回路を不要にします。ISL78227とISL78229の詳細についてはビデオをご覧ください。

インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのフィリップ・チェズレイは「ISL78227とISL78229は高効率と多層的な電源保護機能を提供する高出力昇圧アプリケーションを、省ソリューション・サイズで実現します」と述べ、さらに「革新的な機能、エンベロープ・トラッキング機能、PMBusオプションのユニークな組み合わせにより、堅牢で使いやすさに優れた高電圧ソリューションを提供します」と語りました。

ISL78227とISL78229の主な特長と仕様
入出力電圧は5〜55Vで、最大60Vの過渡電圧に対応
同期整流またはスタンダード昇圧方式に対応しており、ピーク電流モード制御により高速ライン応答と可変スロープ
 補正を実現
単相、2相、4相動作に対応し、高い効率を実現
スイッチング周波数は50kHz〜1.1MHzの範囲で可変でき、外部同期も可能
二重の過電流保護機能により、インダクタ飽和が引き起こす過電流によるシステム・ダメージを防止
負電流保護機能により、ハイサイドFETにダメージを与える可能性のある大電流を防止
平均電流制限機能により、過負荷時にも一時的に高電流を供給でき、長期間の過負荷状態では電流制限により過熱を
 防止
ソフトオン機能によりソフトスタートからCCM(連続導通モード)のフル動作へのスムースな移行を実現
アダプティブでプログラマブルなデッドタイム制御機能により貫通電流を防止
ダイオード・エミュレーションと位相ドロッピングによって軽負荷効率を最適化
-40℃〜+125℃の動作温度でAEC-Q100に準拠
ウェッタブル・フランクQFNパッケージによりハンダ接合部の光学検査が可能で、製造コストを低減

PowerNavigator™ GUIによりデジタル電源設計を簡素化
インターシルのPowerNavigatorソフトウェアにより、ISL78229のPMBus設定、検証、監視、テレメトリが可能です。プログラムを書くことなく、デジタル電源回路の特性と機能の容易な変更が可能になります。PowerNavigator GUIのダウンロードとチュートリアル・ビデオについては、http://www.intersil.com/powernavigator

ISL78227とISL78229はインターシルのISL78206 40V/2.5A同期整流降圧コントローラ、ISL78310 1A LDO、ISL78233 3A同期整流降圧レギュレータとの組み合わせにより、車載オーディオ・アンプ電源向けの包括的な電源ソリューションを実現します。

価格と供給
ISL78227 55V同期整流昇圧コントローラは5mm角の32ピンWFQFNパッケージで供給が開始されており、1,000個一括購入時の単価は3.45米ドルです。ISL78227EV1Z評価ボードを単価127米ドルで提供しています。詳細はhttp://www.intersil.com/products/isl78227をご覧ください。

PMBus対応のISL78229 55V同期整流昇圧コントローラは6mm角の40ピンWFQFNパッケージで供給が開始されており、1,000個一括購入時の単価は3.95米ドルです。ISL78229EV1Z評価ボードを単価172米ドルで提供しています。詳細はhttp://www.intersil.com/products/isl78229をご覧ください。

このプレスリリースは、インターシルのウェブサイト
http://newsroom.intersil.com/index.php?s=34138&item=1114でもご覧いただけます。

製品写真はhttp://newsroom.intersil.com/download/isl78227.229-PressPhoto.jpgからダウンロードできます。


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インターシルについて
インターシルは、革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードしています。インターシルの製品は急速に高度化し、モバイル化と消費電力の増加が進む電子機器の構成部品として、効率の向上とバッテリ駆動時間の延長を実現します。インターシルは広範にわたる設計資産(IP)、設計とプロセス技術開発の経験を活用し、産業機器/インフラ、モバイル・コンピューティング、車載、航空宇宙などの市場で活躍する有力企業の信頼できるパートナーとしての地位を確立しています。インターシルの詳細は、http://jp.intersil.com/en.htmlをご覧ください。

インターシル㈱はインターシル コーポレーション(本社:米カリフォルニア州ミルピタス)の全額出資の日本法人で、各種電源ICと高精度アナログICを日本のお客様に提供しています。本社は東京都港区で、京都に西日本オフィスがあります。

※Intersil、PowerNavigator、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。


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