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経験知の集約 : ZFのPreVisionクラウド・アシストを搭載したアドバンストアーバンビークル【ゼット・エフ・ジャパン】

2015年11月3日


■ 走行時の安全性、効率、快適性を高めるクラウド型先進運転者支援システム
■ 過去の運転データを生かすPreVisionクラウド・アシスト
■ 理想的なエンジンバランスになるようにトルクを調整

慣れた道を走るかのように、初めての道でも安全で効率の良い運転ができることを想像してみてください。これを実現するのがアドバンストアーバンビークルに搭載されるZFのクラウド型運転支援戦略、「PreVisionクラウド・アシスト」です。PreVisionクラウド・アシストを作動状態にしておくことで、カーブへの進入速度が速すぎる場合にはシステムが自動でエンジントルクを落とし、ブレーキを操作せずに減速します。GPS制御のみの運転者支援システムのように単に地形情報に頼るのではなく、過去の走行データの解析結果も取り入れます。これにより、たとえば運転者に合った最適な速度でいつでもカーブを曲がることができます。このため、運転効率の改善、CO2排出量の削減、より安全な運転にもつながります。

ZFグループ研究開発部門の責任者、ヘラルド・ナウンハイマー博士は次のように説明しています。「『PreVisionクラウド・アシスト』のような、クラウド型の先進運転者支援システムが持つ可能性は無限です。安全性と効率性という観点からZFが現在開発中の、アドバンストアーバンビークルがそれを示しています。第一の特徴として、カーブ進入速度が速すぎる場合このシステムによって、危険を回避できます。また、予測運転という点からも運転者を支援できます。これによって、燃費の向上や環境保全と同時に、電動のアドバンストアーバンビークルの航続距離の延長という付加価値も加わります。」

安全で効率のよいコーナーリング
PreVisionクラウド・アシストの支援機能には、自動車のネットワーク接続だけでなくクラウド接続機能も搭載されています。運転の都度、車両位置、スピード、縦横それぞれの加速度など適合データすべてを収集し、それをクラウドで保存します。これらのデータとインストール済みのGPS地図情報を基に、走行路のセクションごとに最適な走行状態が計算されます。たとえば同じ道を再走行する際に、カーブ進入速度が普段よりも速い場合はPreVisionクラウド・アシストが最適速度までトルクを落とすため、ブレーキを操作することなくカーブを曲がることができます。また、カーブを過ぎれば運転者の意思で任意のスピードまで加速できます。

地図情報よりも経験を重視
システムが作動中であってもアクセル操作は可能です。スピード調整をしたい場合は、キックダウンによって随時アシスト機能を解除することができ、ペダル操作優先の運転が可能です。同じカーブを再度曲がる場合、過去の運転データが自動的に考慮されます。ZFフリードリヒスハーフェン グループ研究開発部門の責任者、ヘラルド・ナウンハイマー博士は次のように説明しています。「『PreVisionクラウド・アシスト』は、高い付加価値を有する学習型システムです。運転の都度、道路状況、道幅、カーブの視認性といった重要データが蓄積されます。これらの情報はGPS地図情報だけに頼るアプリケーションではアクセスできません。PreVisionクラウド・アシストではこれらのデータを経験として把握することで、正確にドライバーをアシストします。」

スポーツ走行モードと燃費優先のエコ・モード
走行モードはボタン操作で切り替えができます。PreVisionクラウド・アシストには2つの走行モードが用意され、運転者のスタイルに合わせたモード選択ができます。エコ・モードでは燃費が最も良くなる走行スタイルが選択され、カーブ接近時に早めに減速が開始されます。効率を落とさずにダイナミックな走りを望む場合は、スポーツ・モードを選択できます。燃料噴射を抑制するタイミングは遅らせますが、機械式ブレーキを使用せず、回生ブレーキで最適なカーブ進入速度に導きます。

多彩なオプション
ZFフリードリヒスハーフェン グループ研究開発部門の責任者、ヘラルド・ナウンハイマー博士次のように説明しています。「『PreVisionクラウド・アシスト』は、リアルタイムの走行状態だけを見ているのではありません。クラウド技術によって蓄積された実走行データを分析し、車両搭載製品の性能をより最適化するオプションが用意されています」。そして、膨大な蓄積データから大量の情報を解析に取り込むことができ、任意の状況にそれを流用できます。つまり、天気や路面状況などのリアルタイム情報もシステムに組み込むことができるのです。さらに、初めての道路を走る場合、ネットワーク接続された別の車のデータを利用することも可能です。これにより、通い慣れた道を走るかのように、初めての道でも安全で効率の良い運転ができます。







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