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ロードデータベース:高精度なルートデータの自動記録と処理【コンチネンタル・オートモーティブ】

2015年9月11日

コンチネンタルのロードデータベース : 高精度なルートデータの自動記録と処理


ロードデータベースは先進運転者支援システムの利便性、効率、予測能力の向上に貢献し、完全自動運転に向けた重要
 な一歩に
ロードデータベースによりルート情報をより迅速かつ経済的に生成、提供および更新することが可能に
ロードデータベース車は搭載したセンサーで道路の形状やストリートファニチャーに関するデータを記録し、セキュアなバッ
 クエンドに無線で送信
無数の車から匿名で提供されたデータを元にバックエンドは高精度なルートデータを生成。そのデータはすべての参加車
 両が利用可能


コンチネンタルの高度道路情報システム(ITS)は、先進運転者支援システムに高精度なルート情報を提供できる革新的なソリューションとしてロードデータベースを実現します。ロードデータベースの背景にある基本的発想は、車のハードウェアセンサーから情報を取り込み、コンピュータで読み取り可能な道路図を生成することです。その図の用途に応じて、システムは従来のデジタルストリートマップを補完するか、またはその代替物を生成するように設計されます。



「コンチネンタルのロードデータベースが提供するデータにより、アシスタンスシステムを運用する際の利便性、信頼性、予測能力を高めることができます」と、コンチネンタルの取締役会メンバーを務めるヘルムート・マッチ(Helmut Matschi)は説明します。「このシステムを使用する車とメーカーが増えれば増えるほど、より正確で最新の情報が提供されます。つまり、参加する全員にとって典型的なウィン・ウィンの状態になります。コンチネンタルのロードデータベースは、完全自動運転の実現に向けた重要なステップでもあります」。

コンチネンタルのダイナミックeHorizonなど、現在、市場に提供可能な先進運転者支援システムは、走行中の道路について非常に正確な情報を必要とします。ときには、道路の形状や車線の案内情報だけにとどまらず、さらに詳細なデータ、 たとえば、速度制限の変化、道路工事区間の移動情報、勾配データなども必要です。これらのデータは運転者支援システムの改善やエンジン出力の最適化に役立ちます。一方で、このようなデータは高度、また完全自動運転にとって必要不可欠となります。

地図製作専門業者による調査やデータ入力に基づいて高精度な地図を生成する現在の方法は、多大な労力、コストおよび時間を要します。ヘルムート・マッチによれば、「現在の地図は1つの本質的問題を抱えています。それは、道路情報の最新性が不十分であることに起因しています。ロードデータベースは、高精度な道路データをより低コストですばやく生成し、車両がこれを利用できるようにしたソリューションです」。

コンチネンタルのロードデータベースソリューションは、必要とされる膨大な量の情報を、現代の車に搭載されたセンサー類(カメラ、レーダー、さらにはレーザー)が絶えず記録しているという事実を利用しています。収集したルートデータはまず車載コンピュータが妥当性をチェックし、次にコンピュータが、そのルートデータと、すでに保存している情報と比較します。この分析により、道路とその特徴に関するベクトルベースの画像が生成されます。画像は圧縮され、コンチネンタルが運用するバックエンドに無線を通じて匿名で転送されます。生成されるデータ量は比較的小さなものです。

ロードデータベースのバックエンドシステムは、多数の車から情報を受け取ることができ、次の処理段階ではこのデータをクラウドに集約して精度を上げていきます。処理の間に、サーバーは、道路形状やストリートファニチャー(道路標識、信号など)など、信頼性に準じ必要な情報を関連づけていきます。たとえば、複数の車が車線案内に関する変更や新たな道路標識を確認した場合、認識エラーをすばやく除外できます。データは匿名を用いたセキュアな方法で共有され、収集した高精度なルート情報はシステムと接続した車に無線でフィードバックできるようになります。データは、先進運転者支援システムを通じて各車で利用され、車載センサーを用いたさらなる精度改善と更新のためのベースとしても利用されます。道路の名称やポイント・オブ・インタレスト(POI)などの典型的なナビゲーション機能は、このコンセプトの焦点ではありません。








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