ニュース

3軸振動測定を数時間まで短縮し、可視化する「RoboVib スキャニング振動計システム」常設施設を新規設立、本システムを使用した受託計測サービス開始を発表【ポリテックジャパン】

2015年8月10日

ポリテックジャパン㈱(神奈川県横浜市、代表取締役 藤田 道隆、以下 ポリテックジャパン) は、本年9月に、「RoboVib スキャニング振動計システム」(以下RoboVib) を常設した新規施設を横浜市港北区にオープンします。さらに、このシステムを使った受託計測サービスも同時に開始します。RoboVibは、3次元スキャニング振動計PSV-500-3Dを、産業用多関節ロボットと組み合わせることで、数千箇所からなる測定ポイントの3次元振動測定を自動化し、測定時間を従来の数日から数時間にまで短縮します。RoboVibは、自動車開発をメインとした様々なアプリケーションに対応いたします。
「RoboVib スキャニング振動計システム」は、3次元スキャニング レーザ振動計(PSV-500-3D) を産業用多関節ロボットに搭載し、ソフトウェアで連携を取りながら自動制御することで、業界の念願であった実験的モーダル(EMA) 解析のCAEワークフローへの完全な組み込みを実現しました。
接触型センサの場合、測定ポイント密度を高めるには時間と労力をかけてセンサの設置と配線を繰り返し行う必要があり、従来はこの作業だけで数日が費やされていました。しかしRoboVibでは、システムをプログラム制御することでこの問題を解決し、高い周波数/ 空間分解能による測定をわずか数時間にまで短縮します。具体的には、自動車のボディ1台分、約1500測定ポイントの振動特性解析が3日間で完了します(測定条件により異なる)。
こうして完全に自動化することで、開発・検証に必要な時間・工数・人的リソースを大幅に節約でき、製品開発および検証コストの削減と 迅速なTime to Marketを同時に実現できます。

なお、RoboVibは有限要素モデル(以下、FE モデル)の形状を作っているノードポイント(節点) をインポートし、測定ポイントとして測定することもできるため、実験データを用いたFEモデルのアップデートと検証も効率的に行えます。また、リニア軸を持つロボットを採用したり、複数のロボットを利用することで、自動車ボディ、シャーシ、エンジン、トランスミッションカバーなどを始め、あらゆる測定ニーズに対応する構成へ柔軟に拡張できます。

RoboVibシステムの頭脳であるPSV-500-3Dは非接触型のレーザドップラ振動計であるため、接触型の加速度ピックアップでは不可避であった質量負荷や減衰効果に影響されない高精度な振動データを求めることができます。このことも、FEモデルの検証に重要な要素の一つです。また専用の「PSV Software」では、PSV-500-3Dの測定を容易にするインタフェースを備え、測定後はアニメーションで振動特性を分かりやすく可視化します。標準データフォーマットにも対応しており、各種の外部解析ソフトウェアにインポートすることができます。こうして、分かりやすく柔軟な、付加価値の高いデータ利用を実現します。



■ Polytec GmbHについて
代表取締役 : Dr. Dietmar Gnass
所在地 : Polytec-Platz 1-776337 Waldbronn, Germany
設立 : 1967年
事業内容 : 光学測定装置や光学関連部品の開発・製造・輸出・販売、コンサルティング等

■ ポリテックジャパン㈱について
代表取締役 : 藤田 道隆
所在地 : 神奈川県横浜市港北区新横浜3-1-9 アリーナタワー 13F
ホームページ : http://www.polytec.com/jp
設立 : 2004年5月
資本金 : 2000万円(ドイツ本社 Polytec GmbH 100% 出資)
事業内容 : レーザ振動計などの光学測定装置およびその他の関連機器の輸入・販売・導入コンサルティング、保守、定期点検、および有償計測、技術者派遣などの技術サービスの提供 等

製品の詳細については、ポリテックジャパン ホームページ(www.polytec.com/jp)の「RoboVibスキャニング振動計システム」製品ページをご覧いただくか、該当の製品カタログをご参照ください。


お客様・報道関係者様からのお問い合わせ先
ポリテックジャパン㈱/マーケティング部
TEL : 045-478-6980 FAX : 045-478-6981
info.jp@polytec.com








ポリテックジャパン株式会社ホームページはこちら

キーワードをクリックして関連ニュースを検索

#ポリテックジャパン
#NVH
#可視化
#2015年8月10日