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革新的ロボット要素技術の研究開発に新たに着手【NEDO】

2015年7月23日

革新的ロボット要素技術の研究開発に新たに着手
―ロボットと人間が協働する社会の実現を目指す―


NEDOは、次世代ロボットに必要な中核要素技術として、革新的なセンシング技術、アクチュエーション技術、ロボットインテグレーション技術の研究開発に新たに着手します。
次世代ロボットに必要不可欠な要素技術の創出に向け、プロジェクト期間中にステージゲートを設け、内容・体制の改廃も含めた積極的なマネジメントを実施し、ロボットが人間と協働する社会の実現を目指します。


1. 概要

産業用ロボットのさらなる適用範囲拡大や、サービスロボットの市場創出には、数多くの課題が存在しますが、その主要なものとして、ロボットが人間と比べ環境の情報を得て十分に活用されていないこと、ロボットのアクチュエータの出力重量比が人間に及ばないこと、ロボットのインテグレーション技術が非常に複雑であることなどが挙げられます。これらの課題を解決し、ロボットが人間と協働する社会を実現する ための革新的な要素技術の研究開発が必要であり、次世代のロボットに必要不可欠な中核要素技術として成熟させていく必要があります。
今般、NEDOは、外乱の多い空間でも的確に信号抽出可能な革新的センシング技術、また、人共存型ロボットに活用できるソフトアクチュエータ(人工筋肉)及び柔軟な関節を実現する制御技術などの革新的なアクチュエーション技術、それらを効果的に統合動作させる革新的なロボットインテグレーション技術の研究開発を新たに開始し、次世代ロボットに必要不可欠な要素技術の創出を目指します。
本プロジェクトでは、テーマ公募型によりNEDOのプロジェクトマネージャー(PM)が中心となって次世代の中核要素技術の種を発掘し、2年間の先導研究の後にステージゲートを設け、目標に対する達成度、5年目の最終目標に対する技術的な道筋と、それにつながるアプリケーションの有用性等に鑑みながら、各要素技術の研究開発内容や研究開発体制の改廃も含めたマネジメントを積極的に実施します。
また、成果普及の素地を築くべく、ワークショップを開催するなどの取り組みを通じて情報発信を行い、アワード方式(チャレンジプログラム)を開催するなどして成果の試験的活用による動作確認やさらなる研究開発の促進を実施することで、成果の普及を目指します。

2. 主な委託予定先テーマ

<人検知ロボットのための嗅覚受容体を用いた匂いセンサの開発>
【研究開発項目】 (1) スーパーセンシング
【委託予定先】
国立大学法人東京大学
住友化学㈱
公益財団法人神奈川科学技術アカデミー

嗅覚センサのイメージ図


<高強度化学繊維を用いた『超』腱駆動機構と制御法の研究開発>
【研究開発項目】  (2) スマートアクチュエーション
【委託予定先】 国立大学法人東京工業大学

国立大学法人東京工業大学の保有技術

<次世代ロボットのためのマルチセンサ実装プラットフォーム>
【研究開発項目】 (1) スーパーセンシング
【委託予定先】 国立大学法人東北大学

国立大学法人東北大学の保有技術

3. 委託予定先とテーマ名(上記の3テーマ含む)

(1) スーパーセンシング

(2) スマートアクチュエーション

(3) ロボットインテグレーション技術

4. 問い合わせ先

(本ニュースリリースの内容についての問い合わせ先)
NEDO ロボット・機械システム部 TEL : 044-520-5241

(その他NEDO事業についての一般的な問い合わせ先)
NEDO 広報部 TEL : 044-520-5151 E-mail : nedo_press@ml.nedo.go.jp








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