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MISRA-C:2012詳細解説 「ISO 26262に準拠するためのC言語による組込みソフトウェアのプログラミング 及びコーディング規約の利用」【LRQA ジャパン】

  

研修概要

自動車に組み込まれる様々な電気・電子システムの機能安全を対象とした自動車向け機能安全規格ISO 26262が、2011年発行されました。 現在の自動車は、急速な電子化に伴い、数多くのセンサー、ECU、制御モジュールが搭載されています。そして、それらはソフトウェアによって動作し、ソフトウェアによって制御されています。したがって、自動車の搭載されるソフトウェアは、膨大になり、複雑化してきています。同時に、高い品質や安全性も求められています。
ISO 26262には、こういった高い品質のソフトウェア開発のために必要な設計原則、手法が記述されています。もちろん、コーディング規約に関しても言及しています。ISO 26262の中で、MISRA-C (Motor Industry Software Reliability Association) は、コーディング規約の例として記述されているに過ぎませんが、車載ソフトウェアのためのコーディング規約として、自動車業界における実績と信用は、ご存知のとおりです。
我々LRQAは、ISO 26262 審査サービスの提供と共に、ISO 26262に準拠するために必要なソフトウェア開発のプロセスの知識と力量を獲得することのできる一連のISO 26262向けの力量開発セミナーの提供を企画しています。本セミナーは、その一部であり、MISRA-Cをベースとしたコーディング規約の利用についての研修です。

Day 1の内容

まず、ISO 26262の基本的な考え方となっている機能安全について、ハードウェア及びソフトウェアの側面から解説します。そこから、 ソフトウェアにおける機能安全の役割に展開し、主題であるコーディング規約の必要性、重要性などについて解説します。また、組織のソフトウェア開発プロセスにコーディング規約を導入し、実施する場合の注意点や問題点など、さらに、その打開策について、規格からの要請と講師らの経験に基づき解説します。
OEMのコーディング規約(MISRA-C)に対する基本的な考え方についてもご紹介します。
本セミナーでは、自らの考え方の定着とISO 26262及びコーディング規約の理解を深めるために、自ら考え、チームで討議し、発表する機会として、随所にグループワークを取り入れて進めて行きます。

Day 2の内容

より専門的内容としてMISRA-Cの内容を解説します。組込み系ソフトウェアに多く見られる不具合を引き起こす可能性の高いソースコードの事例を交えて、問題の見つけ方、問題の対処法など、実際にC言語のソースコードをコンパイルし、実行しながら、その挙動を具体的に解説します。また、コーディング規約の効果を高めるための、ソフトウェア・メトリックスについても解説します。
最後に、本セミナーの振り返りと理解度の確認のために試験(1時間)を実施します。これは、単なる知識を試すためのものではありませんので、ソフトウェアやコーディング規約、MISRA-Cに関する特別な知識や経験は必要ありません。
本セミナーを受講し、上記の試験をパスした方には、コーディング規約に関する力量の証明として、LRQAよりスキル認定書(ブロンズ)(※1)を発行いたします。

講師は、本セミナーの主題であるMISRA C ガイドラインの日本語化や、 ISO 26262 ソフトウェアパートの原案となった MISRA-SA ドキュメント研究など、MISRA-Cとのかかわりが深いリサーチエンジニアである株式会社東陽テクニカ ソフトウェア・システム研究部長 二上貴夫氏と、某精密機器メーカーにおいて、機能安全規格IEC 61508に準拠するために社内の(ソフトウェア)開発プロセスの構築及び整備と、社内規定類の作成を行った経験を持つLRQA機能安全専門家、松土達哉が務めさせて頂きます。

MISRA C ガイドラインの日本語化や、ISO26262 ソフトウェアパートの原案となったMISRA-SA ドキュメント研究など、MISRA-Cとのかかわりが深いリサーチエンジニアである株式会社東陽テクニカソフトウェア・システム研究部長
二上貴夫氏
某精密機器メーカーにおいて、機能安全規格IEC 61508に準拠するために社内の(ソフトウェア)開発プロセスの構築及び整備と、社内規定類の作成を行った経験を持つLRQA機能安全専門家、 松土達哉
※1) LRQAでは、ISO 26262に準拠するための、ソフトウェア開発の力量開発セミナーを企画しています。 ブロンズとは、その一連のセミナーにおけるグレードを現したものです。 セミナー内容及び認定書のグレードにより、シルバー、ゴールド、プラチナとレベルも上がっていきます。 詳しくは、営業担当にお問い合わせください。

  

  

日 時 2014年02月26日・27日(水・木) 09:30~16:45 (09:15 受付開始)
開催地 名駅モリシタ 名古屋駅前中央店 第2+3会議室

愛知県 名古屋市中村区名駅三丁目13-31  
名駅モリシタビル7階 【アクセス 】 

交通 : 名古屋駅 地下鉄 東山線・桜通線 名古屋駅 1番出口 徒歩約3分
     JR名古屋駅 桜通口より徒歩4分
     国際センター駅 1番出口より徒歩約6分

公共の交通機関をご利用ください。
プログラム Day 1

09:15:       受付開始

09:30 – 12:00:セミナー
            - 品質について(グループワーク含む)
             (グループワーク)
             (1) ハードウェアの品質について
             (2) ソフトウェアの品質について

12:00 – 13:00:昼食(お弁当を用意させて頂きます。)

13:00 – 16:45:セミナー
            - 機能安全(規格)について
            - 機能安全規格からの要請
            - コーディング規約について(グループワーク含む)
             (グループワーク)
             (1) 過去に遭遇した異常なコードの事例
             (2) コーディング規約の導入を妨げるモノ・コト、その対策
            - MISRA-Cの解説


Day 2

09:15:       受付開始

09:30 – 12:00:MISRA-C解説
            - 静的解析の目的
            - 静的解析の効果
            - 静的解析の方法
            - C言語における静的解析

12:00 – 13:00:昼食(お弁当を用意させて頂きます。)

13:00 – 15:45:MISRA-C解説
            - ISO言語規格
            - Cフォールトモード
            - より安全なプログラミング
            - 見落としがちな間違い
            - ソフトウェア メトリックス

15:45 – 16:45:試験
参加費 93,000円 (税抜き・1名様)

研修終了後、ご請求書(銀行振り込み)をお送りいたします。

  

  

お問い合わせ

LRQA ジャパン 教育研修担当
Tel: 045-682-5291 / Fax: 045-682-5289
E-mail: LRQA-Japan-Training@lrqa.com